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果樹【かじゅ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

果樹
かじゅ
fruit-tree
通常生食用になる果実,すなわち「くだもの」をつける樹木をさす。樹木ではないが,バナナパイナップルも果樹とされる。バラ科,ブドウ科ミカン科などのものがよく栽植される。これに関する学問として果樹園芸学 pomologyがある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

か‐じゅ〔クワ‐〕【果樹】
食用となる果実のなる木。ミカンリンゴなどの木。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

かじゅ【果樹】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

かじゅ【果樹】
食用にする果実のなる樹木。カキ・モモ・ミカンの木など。 -園芸

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

果樹
かじゅ
(なま)または加工して食べる果実をつける永年性の木本性植物をいう。広義ではこのほか、これに類する永年性の草本植物であるバナナ、パイナップル、パパイヤ、パッションフルーツなどと、果樹の台木用植物をも含める。アメリカその他一部の国々では、園芸の慣習上、草本性イチゴ類を果樹に入れているが、日本では蔬菜(そさい)として扱っている。[飯塚宗夫]

分類

分類方法は大別して自然分類と人為分類の二つがある。前者は植物分類学的に門、綱、目、科、属、種、変種、栽培品種の区分に従って系統だてて分類するもので、その基礎を系統発生や形態学に置く。この方法によって現在利用されている全世界の果樹類のおもな種の数をみると、裸子植物門では2目、3科、3属、6種が、被子植物門では単子葉植物綱に3目、3科、4属、4種が、双子葉植物綱に19目、36科、60属、278種がある。このような分類の手法も人によっては若干の相違がみられ、不動のものではない。近年紹介の進んできた熱帯の果樹類を考慮すると、果樹には将来さらに多くの種類が加わるものと考えられる。人為分類は園芸上の便宜を考慮し、また植物分類上の立場も考慮して分類されたもので、これまでに多くの人によって諸案が出されてきた。1876年(明治9)の藤井徹(ふじいてつ)による『菓木栽培法』(1~8巻)は果樹を体系づけたものであるが、それには漿果(しょうか)類(ブドウ、スグリなどのみずみずしい果実をつけるもの)、仁果(にんか)類(ナシ、リンゴなど仁果をつけるものと、カキ、柑橘(かんきつ)類など準仁果をつけるもの)、核果類(モモ、ナツメなど核をもつ果実をつけるもの)、乾果類(クリ、アーモンドなど利用部が種子で乾燥状態であるもの)の類別が行われた。この分類ではナシ、リンゴのように偽果をつけるものと、カキやミカンのように真果をつけるものとが同じ仁果に入るなど相当な無理がある。そこで、果樹の特性、分布、栽培上の特徴などから分類する試みが行われた。一例をみると、まず、中・高木性、つる性、低木性に分け、中・高木性をさらに落葉性(仁果、核果、殻果、その他)と常緑性(柑橘、仁果、その他)とに分けている。[飯塚宗夫]

原生地と特性

ロシアの植物学者バビロフ(1887―1943)による世界の栽培植物起源の8中心地に、さらに北アメリカ、オセアニア、ヨーロッパ・シベリアの3地域を加えた11地区からみたおもな果樹類の原生地を以下に示す。
〔東アジア〕
アンズ、ウメ、温州ミカン、オニグルミ、カキ、カラタチ、カンラン、キウイフルーツ、キンカン、ギンナン、クラブリンゴ、サンザシ、タンカン、中国グリ、中国サクランボ、中国ナシ、ナツミカン、ナツメ、日本グリ、日本ナシ、ハシバミ、ヒメグルミ、ビワ、ボケ、マテバシイ、モモ、ヤマモモ、ユズ、リュウガン
〔東南アジア〕
ククイナッツ、クネンボ、ココヤシ、ゴレンシ、サゴヤシ、ドリアン、ナツメグ、バナナ、パンノキ、フトモモ、ブンタン、マンゴー(多胚性)、マンゴスチン、ランサ、ランブータン、レンブ
〔南アジア〕
コショウ、シトロン、スイートオレンジ、ダイダイ、パラミツ、ポンカン、マンゴー(単胚性)
〔中央アジア〕
アーモンド、クワ、サクランボ(甘果、酸果)、シナノグルミ、西洋スモモ、西洋ナシ、ナツメ、フィルバート、ブドウ、マメガキ、リンゴ
〔近東〕
アーモンド、イチジク、欧州ブドウ、カシグルミ、サクランボ(甘果、酸果)、ザクロ、西洋スモモ、ナツメヤシ、ピスタチオ、フィルバート、マルメロ
〔地中海〕
イチジク、オリーブ、クレメンティーン、コブナッツ、ナツメヤシ、ベルガモット
〔ヨーロッパ、シベリア〕
欧州ラズベリー、シベリアクラブアップル、ストーンベリー、ダムソンチェリー、フィルバート、ブラックカラント、ブリアンコンアンズ、マハレブチェリー
〔北アメリカ〕
アカミラズベリー、アメリカガキ、アメリカスグリ、アメリカブドウ、アメリカヘイゼルナッツ、クランベリー、サンドチェリー、ブルーベリー、ペカン、ポーポー
〔メキシコ、中央アメリカ〕
アブラヤシ、アボカド、イエローサポテ、ウチワサボテン、オオミクダモノトケイソウ、カカオ、カプリンチェリー、グレープフルーツ、サポジラ、シロサポテ、チェリモーヤ、テンプルオレンジ、トゲバンレイシ、バニラ、パパイア、バンジロウ、ピタヤ、ブラックサポテ、ホワイトサポテ、マメイ、メキシコサンザシ、モンビン
〔南アメリカ〕
カイニット、カカオ、カシューナッツ、ガラナ、キイチゴ、クワス、コカノキ、ジャボチカバ、ストロベリーグアバ、パイナップル、パッションフルーツ、バナナパッションフルーツ、ピタヤ、フェイジョア、ブラジルナッツ、ペジバエ
〔オセアニア〕
バナナ、パンダナス、マカダミア
 原生地にみられる果樹類は、今日多くのものがなお野生状態で生存分布し、なかにはそのまま果実が採取、利用されているものもある。しかし多くは人類の文化の発達とともに選抜、栽培化が進み、利用の面も広くなり、このため果実はそれなりの多面的利用に向かって進化してきた。この過程ですでに原生種が亡失し、または野生の原種形が不明になったものもある。野生種あるいは原始形果樹類には、今日の進化した果樹類がすでに失ってしまったような耐病虫性、耐寒暑性、耐乾湿性、その他有用な遺伝子が保有されている場合が多く、今後の育種上での利用価値はきわめて高い。また野生果樹類は鳥類、小動物などの餌(えさ)ともなり、自然生態系保持には大きな意味をもっている。[飯塚宗夫]

日本原生の果樹

日本原生で広く利用されてきた果樹は、日本ナシ、日本グリ、オニグルミなどでその数は少なく、これらのほかにはビワ、カキ、ウメなどが史前渡来または原生と考えられる程度である。このような少なさは、一つには元来、日本に果樹用遺伝資源が乏しいことにもよるが、また一つには、日本は気象、土壌など風土に恵まれていたために、ヨーロッパやシベリアで盛んに利用されてきたナナカマド、ガマズミ、キイチゴ類、コケモモ、ハシバミ、コクワ、ブドウ類などの近縁種が原生していても、それらに頼らずに生活することが可能であったことにもよるものであろう。生活が多様化してきた日本でも、将来、これら資源の活用は一考に値する。[飯塚宗夫]

果樹の栽培化

食物を求めて移動した生活の時代から定住の生活に入って、人類の食生活様式は徐々に変わってきた。山野に自生する果物を収穫して食べ、その捨てた種子から生えた木々が生育して、同様に果物をつける。このことから果樹の栽培化は学ばれたであろう。種子を播(ま)き、あるいは移植し育てることから、果樹もまた草本作物同様に栽培化が行われるようになった。どの時代でも、利用される果樹は、その生活の範囲内において行われた。東西の交流がおこれば、そこに交流範囲の果樹が導入された。日本においては、まず中国原生の果樹が導入され、やがて、西アジアやヨーロッパの果樹がシルク・ロードや海路を通じて中国を中継地として導入されてきた。現在では環境不適なものを除き、全世界の果樹が導入されている。こうした栽培化の拡大のなかで経済活動も盛んとなり、今日の果樹園芸へと展開してきた。[飯塚宗夫]
『佐藤公一他編著『果樹園芸大事典』改定版(1984・養賢堂)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

か‐じゅ クヮ‥【果樹】
〘名〙 食用とする果実の生産を目的とする木本植物。
※私聚百因縁集(1257)三「水竹左右に受け、菓樹(クヮジュ)前後に並ぶ」 〔宋之問‐春遊宴韋曲荘序〕

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