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【カキ】

デジタル大辞泉

かき【柿】
カキノキ科の落葉高木。また、その実。山地に自生するが、古くから栽培される。よく分枝し、葉は短楕円形で先がとがり、光沢がある。秋に紅葉する。初夏に白い雌花と雄花とが咲き、秋に黄赤色の実を結ぶ。実には萼(がく)が残ってつく。品種も多く、甘柿には富有次郎御所など、渋柿には平核無(ひらたねなし)・西条などがあり、実を生または干して食べる。材は家具などに用いる。 花=夏 実=秋》「―くへば鐘が鳴るなり法隆寺/子規
柿色」の
柿色の布子(ぬのこ)。かきそ

出典:小学館
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し【柿】[漢字項目]
常用漢字] [音]) [かき
〈シ〉木の名。カキ。「熟柿
〈かき(がき)〉「柿色渋柿
[補説]「柹」は正字

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食の医学館

かき【柿】

《栄養と働き》


 柿は、日本古来の植物です。いまやヨーロッパでも「カキ」で通じるほど。農家の庭先に実る柿に郷愁を覚えるなど、日本の風土に根づいた秋のくだものとなっています。柿には渋柿と甘柿があり、代表的な甘柿には富有(ふゆう)・次郎(じろう)・御所(ごしょ)柿、渋柿には庄内(しょうない)・西条(さいじょう)柿などがあります。
○栄養成分としての働き
「柿が色づくと医者が青くなる」という諺(ことわざ)がありますが、それは柿にはビタミンCが豊富で、万病のもとといわれるかぜを予防するからです。
 果実1個あたりに含まれるビタミンCの含有量は、温州ミカン3~4個分に相当するうえ、カロテンも多く、これらの相乗効果でウイルスや細菌に対する抵抗力を強め、粘膜(ねんまく)を強化するので、かぜ予防のほか、肌荒れ防止にも効果があるのです。
〈アルコール分解酵素とカリウムの働きで二日酔いを治す〉
 柿には渋みのもとであるシブオールというタンニン成分と、アルコールデヒドロゲナーゼという酵素があり、これらがアルコールを分解する働きをします。
 さらにカリウムも多く含有するので利尿作用もあり、二日酔いに効きます。
 なお、干し柿にすると、残念ながらこの効用は消えてしまいます。しかし干し柿の甘みは生果の4倍、カロテンは約2倍にもなるうえ、食物繊維も1回に食べる量あたりの含有量は全食品中のトップと、すぐれた健康食品です。
 柿の橙色(だいだいいろ)の色素成分に、β(ベータ)―クリプトキサンチンがあります。これに、ニンジンなどに多いカロテンの約5倍という強力な発がん抑制作用があることが判明し、がん予防が期待されます。
○漢方的な働き
 漢方では、柿が肺を潤してせきやたんを止め、炎症を抑えることから、肺結核のせきや喀血(かっけつ)の補助療法に用いられています。
 柿の葉やヘタにも薬効があります。葉には果実以上にビタミンCが多いので、お茶にして服用すると高血圧や動脈硬化予防のほか、潰瘍(かいよう)などによる内出血、痔(じ)の出血、鼻血、月経過多、眼底出血にも効果があるといわれています。さらにヘタを煎(せん)じて飲むとしゃっくり止めや夜尿症(やにょうしょう)に効きます。
○注意すべきこと
 柿は消化がよくないうえ、体を冷やす作用があるので、胃腸が冷えやすい人や病後、産後の人はひかえめにしましょう。
 また、渋み成分のタンニンを含むので、多食すると便秘になる場合もあります。

《調理のポイント》


 柿は生で食べるのが一般的ですが、料理としてはダイコンなどと和える、なますがよく知られています。これは彩りもよいうえ、互いのビタミンCをそこなうことがない、理にかなった調理法です。
 葉はお茶のほか、若葉を使ったサラダやてんぷらもいいでしょう。

出典:小学館
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大辞林 第三版

かき【柿】
カキノキ科の落葉高木。山中に自生し、また果樹として古くから栽植される。雌雄同株。秋に多肉の液果を結び、熟して黄赤色となる。甘柿と渋柿があり、甘柿には富有柿・次郎柿など多くの栽培品種がある。渋柿は干し柿などにする。 [季] 秋。
「柿色」の略。 -の衣
柿色の布子ぬのこ。柿衣かきそ八年の年季で-の仕着せ也/柳多留 85

出典:三省堂
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動植物名よみかた辞典 普及版

柿 (カキ)
学名:Diospyros kaki
植物。カキノキ科の落葉高木,園芸植物,薬用植物

出典:日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」
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事典 日本の地域ブランド・名産品

柿[果樹類]
かき
近畿地方、奈良県の地域ブランド。
主に吉野郡西吉野村・五條市天理市御所市などで生産されている。奈良県は柿の一大産地であり、なかでも刀根早生・平核無・富有が知られている。また、ハウス柿の出荷量は全国一を誇る。種がなく糖度の高い刀根早生は、その代表種である。

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精選版 日本国語大辞典

かき【柿】
〘名〙
① カキノキ科の落葉高木。また、その果実。日本では有史以前から栽培されていたとみられる。幹は高さ五~六メートルになり黒みを帯び、直立し上部で枝分かれする。葉は互生し長さ約一〇センチメートルの楕円形で短柄がある。秋には紅葉する。初夏、淡黄色のつぼ形の花を開く。花は雌花と雄花が別で、木によってどちらか一方を多くつける。四枚の(がく)があり、のち果実のへたになる。果実は長さ三~一〇センチメートルで肉質。品種により実の形は異なる。甘柿と渋柿の別があり、甘柿は富有、御所、次郎、渋柿は西条、四溝、会津身しらずなど多数の品種がある。甘柿は果肉が堅いうちから甘くて、そのまま食用となる。渋柿は脱渋するか干し柿にする。渋の強い品種やシナノガキからは柿渋をとる。また、落ちた実を発酵させて柿酢をつくる。種子は扁平で、ふつう長楕円形。柿の心材は淡黒色または黒色で、堅く緻密(ちみつ)なので、家具や器具の用材となる。特に黒色のものは黒柿と呼ばれ、黒檀(こくたん)の代用として珍重される。渋は渋紙、雨ガッパ、塗料などの材料。かきのき。《季・秋》
※正倉院文書‐神護景雲四年(770)一一月二日・奉写一切経料銭用帳「壱伯文柿一升直」
※本草和名(918頃)「柿〈略〉一名錦葉 一名蜜丸 一名朱実 和名加岐」
※俳諧・冬の日(1685)「篠ふかく梢は柿の蔕(へた)さびし〈野水〉」
② 「かきいろ(柿色)」の略。
※今鏡(1170)六「次にかきの水干の袖のはしをさし出だされければ」
※鳴雪俳句集(1926)〈内藤鳴雪〉「荒事の柿の素袍も秋の風」
③ 紋所の名。柿の花を図案化したもの。柿花紋。
④ 柿色の布子(ぬのこ)。柿衣(かきそ)。また、江戸では柿衣を仕着(しきせ)としたところから、酒屋の奉公人の異名。
※雑俳・柳多留‐七一(1819)「浅黄より柿がいきだと裾っ継」
⑤ 「こけら()」を誤っていう。「柿(かき・シ)」と「(こけら・ハイ)」と、漢字がまぎらわしいところからあやまったもの。「こけらぶき(葺)」を「かきぶき」というたぐい。
⑥ 陶器の茶入れの一種。柿の実のように平たく丸い形で、首が短く、被蓋(かぶせぶた)になっているもの。
[語誌]用途の多い木のわりには卑俗な木または実と考えられていたからか、和歌に詠まれることは少ない。「万葉集」に例がなく、八代集ほか平安時代の私家集では物名歌の題に見えるだけである。鎌倉時代では、柿の紅葉を詠んだ歌が見えるが、数は少ない。庶民生活を歌う江戸時代の俳諧になって、多く詠まれるようになる。

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