●株価指数【カブカシスウ】
デジタル大辞泉
かぶか‐しすう【株価指数】
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世界大百科事典 第2版
かぶかしすう【株価指数】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
株価指数
かぶかしすう
株価の推移や株価水準を示す指数で、代表的な株価指標の一つ。基準時点での株価水準を100として、比較時点での株価水準との比較を容易にできるように、多くの株式についてその価格変動を総合的に指数化したものである。株価指数には、物価指数と同じように算式基準時点のとり方により、いくつかの種類がある。その代表的なものとして相対法と総和法があげられる。
相対法は、各銘柄の株価の個別指数を計算して、算術平均する(相対指数または平均指数という)ことにより求められる。算式は、基準時点の株価をP0、比較時点の株価をP1、銘柄数をnとすると
で示される。株価の短期変動をみる場合に有用で、イギリスで採用されている。
総和法は、各銘柄の株価を合計して指数化する(総和指数)方法で、算式は
で示され、株式の重要度(売買高、上場株式数など)に応じてウェイトを加重するのが一般的である。そこでウェイトをnとすると、加重総和指数の算式は
で示される。売買高を加重した代表的なものとして、フィッシャー方式による株価指数がある。これは、一定期間内の株式市場における株式の流通状態をみようとするもので、株価の変動と売買高の変化から、流通代金の増減を株価変動か売買高かいずれの影響によるものかを分析できるところに特徴がある。そのため、この株価指数は価格指数、数量指数、流通指数の三つで構成されている。フィッシャー方式の欠点は、増資による権利落ちの修正がむずかしいことにある。
上場株式数を加重した株価指数としては、古い歴史をもつアメリカのスタンダード・アンド・プーア社の株価指数が有名で、日本でも1969年(昭和44)から同じ方式による東証株価指数を発表している。この指数方式は、上場株式の時価総額をその計算の基礎としているところから時価総額方式ともよばれ、合理性とコンピュータによる数値計算が可能であるため、各国の株価指数の主流となっている。さらに上場株式全体の評価額によって株式資本の成長性を示すこともでき、証券の国際化時代を迎えて海外株価との国際比較も可能であるなど利点が多い。
[桶田 篤]
平均株価
株価全般の動向をみるための指標として、一定数の採用銘柄の株価を平均した平均株価も利用されることが多い。これは株価水準の変動を単に金額的に表示したもので、株価指数とは区別される。平均株価は大別して単純平均株価と修正平均株価とがある。権利落ちのたびに大幅に下落するなど連続性に欠ける単純平均株価の欠点を是正したものが修正平均株価で、代表的なものにダウ式平均株価がある。
[桶田 篤]
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精選版 日本国語大辞典
かぶか‐しすう【株価指数】
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