●核反応【かくはんのう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
核反応
かくはんのう
nuclear reaction
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デジタル大辞泉
かく‐はんのう〔‐ハンオウ〕【核反応】
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世界大百科事典 第2版
かくはんのう【核反応 nuclear reaction】
[核反応の発見と研究の発展]
核反応の研究は,1919年E.ラザフォードが,ラジウムから出たα粒子を窒素の原子核にあてると,陽子が放出されるとともに酸素の原子核が生ずることを発見したときから始まる。
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精選版 日本国語大辞典
かく‐はんのう ‥ハンオウ【核反応】
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化学辞典 第2版
核反応
カクハンノウ
nuclear reaction
核Xに核子または核aが当たり,核Yおよび核子または核bができる一般的反応は,通常,X(a,b)Yまたは
X + a = Y + b + Q
の形に書く.後の式はこの反応のエネルギー関係までを書いており,Qは反応エネルギーで習慣的にQ値とよばれる.Qは質量とエネルギーの同等性により,X,a,Y,b核の質量,あるいは原子における電子の結合エネルギーのわずかな差を無視して,それらの原子質量Mを使って,
M(X)c 2 + M(a)c 2 = M(Y)c 2 + M(b)c 2 + Q
で表される.Q > 0は化学における発熱反応に対応し,Q < 0の場合は外界からエネルギーを供給しないかぎり,この反応は起こらないことを意味する.通常Xは,熱運動などを無視して実験室座標系で静止しており,aがある入射エネルギー Ea でこれに当たると考える.Ea とQの値から反応後のYとbの運動のエネルギーが定まる.逆に後者を測定してQを算出することができる.核反応にはX,a,Y,bの組合せにより非常に多くの型がある.aが核子であり,とくに中性子であるときは単に学術的のみでなく,原子核力の利用という面でも重要ないろいろの反応が起こる.また重陽子,三重水素,3He,α粒子など軽い核がaとなる場合もよく研究されているが,より重い原子のイオンを加速したものがaとなることもある.これを重イオン反応という.Yとbの組合せも同様にいろいろある.一般には,陽子,中性子,重陽子,以下α粒子までの軽い核などがbとなる場合が多いが,とくにbがYと同程度の重い核である場合を核分裂という.また,bがaに等しいときはY=Xであり,散乱の現象が起こる.YがXの内部状態が励起されたものであるときは非弾性散乱といい,Q < 0である.さらにbがγ線であるときはaのXによる捕獲反応といい,Qはγ線のエネルギーを表す.核反応をその進行過程から分類すると,複合核反応と直接反応とに大別される.
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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日本大百科全書(ニッポニカ)
核反応
かくはんのう
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