●核軍縮【かくぐんしゅく】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
核軍縮
かくぐんしゅく
nuclear disarmament
相互抑止の均衡を崩さないようにしながら核装備を制限,削減,全廃すること。ジュネーブにおけるアメリカと旧ソ連間の2国間交渉,国連総会やジュネーブの軍縮会議における多国間交渉,ヨーロッパ安全保障協力会議 (CSCE) におけるヨーロッパ諸国間交渉などで軍縮の努力がなされてきた。また,特定地域の非核地帯構想もその一環である。しかし現実には,軍縮よりも軍備管理という概念によって,均衡を維持しながら安全保障を確保する方策が採られてきた。 1987年 12月にはアメリカと旧ソ連間で INF全廃条約が調印され,史上初めて核兵器が削減される運びとなった。さらに 90年6月の両国首脳会談では,戦略核兵器削減に関する合意がなされた。
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
かく‐ぐんしゅく【核軍縮】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
日本大百科全書(ニッポニカ)
「核軍縮」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●核軍縮の関連情報