●桂文治【カツラブンジ】
デジタル大辞泉
かつら‐ぶんじ〔‐ブンヂ〕【桂文治】
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世界大百科事典 第2版
かつらぶんじ【桂文治】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
桂文治
かつらぶんじ
落語家。
初代
(1774―1816)桂派の祖。大坂で寄席(よせ)を創始し、芝居咄(ばなし)を興行。『蛸(たこ)芝居』『竜田川(たつたがわ)』『崇徳院(すとくいん)』などをつくる。文化(ぶんか)13年11月29日に伊勢(いせ)・四日市で客死。
[関山和夫]
2代
生没年不詳。初代の実子文吉。大道具入り芝居咄に長じた。3代目から文治は上方(かみがた)と江戸に分立。上方では、2代目の門人文鳩(ぶんきゅう)の弟子九鳥(生没年不詳。京都の人で滑稽(こっけい)咄の名手)が3代目を継ぎ、4代目を、俗に長太文治といわれた3代目の門人慶枝(けいし)(生没年不詳)が継いだ。そして5代目の名跡は、初代文治門人の幾瀬(いくせ)(のち月亭生瀬(つきていいくせ))が預り、そのまま絶えた。
江戸では、2代目三笑亭可楽(からく)の門人房馬(ぼうば)(?―1857)が、初代文治の妹を妻とした関係でやはり3代目を名のった。この江戸の3代目の前名から桂文楽は始まる。
[関山和夫]
4代
(1819―67)3代目の養子。のち初代桂才賀(さいが)を名のる。
[関山和夫]
5代
(1830―61)4代目の門人。文太郎といったが、2代目文楽から、5代目文治を襲名。音曲師。
[関山和夫]
6代
(1846―1911)4代目の実子由之助。3代目文楽を経て6代目を襲名。その名は当時のしりとり歌に「桂文治は噺家(はなしか)で……」とまで歌われ、道具入り芝居咄を得意とした。
[関山和夫]
7代
(1848―1928)大阪の2代目桂文団治(ぶんだんじ)が襲名。
[関山和夫]
8代
(1883―1955)本名山路梅吉。6代目の養子。1922年(大正11)襲名。
[関山和夫]
9代
(1902―78)本名高安留吉。1960年(昭和35)翁家(おきなや)さん馬から襲名。
[関山和夫]
10代
(1924―2004)本名関口達雄。1979年(昭和54)に襲名。99(平成11)~2004年落語芸術協会会長。
[関山和夫]
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精選版 日本国語大辞典
かつら‐ぶんじ【桂文治】
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