●棒【ボウ】
デジタル大辞泉
ぼう【棒】
2 棒術。また、棒術に使う長さ6尺(約1.8メートル)ほどの丸いカシの木。「
3 音楽の指揮棒。「
4 まっすぐ引いた太い線。「不要な字句を
5 疲れなどで足の筋肉や関節の自由がきかなくなること。「足が
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ぼう【棒】[漢字項目]
[学習漢字]6年
1 細長い木や金属。「棒術/相棒(あいぼう)・片棒・金棒(かなぼう)・警棒・棍棒(こんぼう)・心棒・打棒・痛棒・鉄棒・綿棒・麺棒(めんぼう)・針小棒大・用心棒」
2 棒で打つ。「棒喝」
3 まっすぐに描いた線。「棒線」
4 一本調子であるさま。「棒暗記」
[難読]篦棒(べらぼう)・棒手振(ぼてふ)り
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世界大百科事典 第2版
ぼう【棒】
出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)
棒
ぼう
人類史上の非常に長い期間にわたり、棒は人間の用いた木質素材の大部分を占めた。大直径樹木の伐採と大体積木材の成形は石器時代には困難であった。金属器時代に入っても、加工用具(とくに鋸(のこぎり))の製造技術が発達し、材木市場が充実するまでは、大体積木材の取得、成形には庶民の手が届かず、得やすい枝、小さな木の幹に手を加えた棒を多目的に利用するのが普通だった。世界の諸民族の少なからぬ部分が、長い棒を縄で縛り合わせた骨組と泥、石、小枝、枯れた草などの入手の容易な素材を組み合わせた住居に住み、棒の原料などを燃やして加熱した食物を同じ燃料で焼成した土器で食べたのは、大直径の材木、大量の薪(まき)を利用しにくかったからである。人類の文化を発展させた道具はその発生から、たたく(槌(つち)類)、切る(ナイフ、斧(おの)など)、削る(鑿(のみ)、丁斧(ちょうな)など)、穴あけ(錐(きり)など)、押さえる(鋏(はさみ)類)などの定型化した道具に至るまで、手でつかむ部分を棒でつくるのが原則だった。加熱処理した尖頭(せんとう)部とドーナツ型重り石をつける部分を両端とするタイプを原型とする「掘棒(ほりぼう)」(豆植え棒など)、シードビーター(扱箸(こきばし)、豆打ち棒など)、調理用の棒(こね棒、すりこぎなど)は採集文化から出現し、農耕文化では鍬(くわ)、鋤(すき)、鎌(かま)などの刃をつけた棒状農具が加わった。棍棒(こんぼう)、槍(やり)、刀剣、銛(もり)、矢などの刃をつけた棒型具、棒を利用したわな類は狩猟・漁労用具、武器として発達した。宗教的象徴にも利用された牧畜用の杖(つえ)は、棍棒または尖頭器のない槍の変形だろう。皮革、藁(わら)などの繊維製品材料や繊維製品自体を調整するたたき棒、糸を紡ぐ錘(つむ)、織布用の梭(ひ)なども重要な棒状用具である。採集狩猟で得た食糧も運んだ掘棒、槍を原形とする陸上運搬用の棒は、車の発達しなかった地域では発達し、日本では天秤(てんびん)棒を用いた零細商業の「棒手振(ぼてふ)り」、駕籠(かご)(乗り物)の進行方向を決める「先棒かつぎ」などの慣用句が生まれた。
宗教的支配者が手にした神権的象徴としての棒は、古代エジプトの宗教をはじめとする多数の制度的・国家的宗教の重要呪物(じゅぶつ)だった。男性の象徴としての棒に特別な意味を考え、増産儀礼に用いる文化も少なくなかった。日本では、先史時代の石棒に性的象徴性が予想され、民俗例では小(こ)正月行事に用いる多様な祝い棒(嫁打ち棒、粥掻(かゆかき)棒など)に同様の性的呪力があるとされた。
[佐々木明]
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精選版 日本国語大辞典
ぼう【棒】
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