●棚田
朝日新聞掲載「キーワード」
棚田
(2014-06-11 朝日新聞 朝刊 高知全県 1地方)
出典:朝日新聞掲載「キーワード」
デジタル大辞泉
たな‐だ【棚田】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
農林水産関係用語集
棚田
農林水産省では、棚田の維持・保全の取組を積極的に評価し、国民的な理解を深めることを趣旨として、我が国の代表的な棚田を「日本の棚田百選」として認定している。
出典:農林水産省
世界大百科事典 第2版
たなだ【棚田】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
棚田
たなだ
山腹などの急傾斜地につくられた棚状の田のこと。山間地で急峻(きゅうしゅん)な土地まで開田している場合には、田は幅の狭い帯状になり、その上・下段の田との間はかなり高い垂直の壁がつくられ、これらは石などで保守されていて、その形が棚のようにみえる。棚田は等高線に沿ってつくられるので、いわゆるテラス栽培の一種である。また、山腹などに小さい棚田がたくさんつくられている情景から千枚田ともよばれる。棚田の耕作には農具、肥料、資材の運搬に多くの労力を要し、機械化も困難でおもに手労働によらなければならない。用水も天水の田ごと灌漑(かんがい)や小規模の湧水(わきみず)や溜池(ためいけ)に頼るしかない。高冷地の渓谷型棚田では、春には雪融(ど)けが遅くて水温が上がらず、秋には早い時期に霜が降り稲作に適する高温期間が短い。また棚田は火山灰性の土で砂礫(されき)も多く、作土の浅い漏水田が多い。ここに冷水灌漑が行われているので、盛夏の7、8月に異常低温がくると冷害を受けやすい。雨量の少ない年には干魃(かんばつ)の被害も出やすい。このように棚田は生育が不安定で生産性が低く、経済上不利な条件にある。
棚田は日本では中部地方の標高500メートル以上の高地にとくに多く、また平坦(へいたん)地の少ない島嶼(とうしょ)の海岸などにもみられる。棚田は日本のみならずフィリピン、台湾など東南アジアの各地にも多くみられ、中国の雲南省の高地にも大規模に発達している。
[星川清親]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
たな‐だ【棚田】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
棚田
たなだ
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「棚田」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●棚田の関連情報