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森林限界【しんりんげんかい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

森林限界
しんりんげんかい
forest line
条件の変化のため森林生育が不可能となる限界。多くは線状に現れる。高山や高緯度では低温,乾燥地域では水不足,湿原では土壌水分過剰,海岸や風衝地では強風が限界の原因。水平的には北緯 60°~70°付近に針葉樹の森林限界があり,さらにその北方樹木限界がある。垂直的な限界は熱帯では標高 3000m以上,本州中部では 2500m,北海道では 1000mまで下がり,亜高山帯針葉樹林上限であることが多い。日本海側の月山大山などではブナ林の上に,熱帯の高山の一部では常緑広葉樹林の上に生じる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

しんりん‐げんかい【森林限界】
高緯度地方や高山で、高木が森林状態で分布しうる限界線。水平分布では北緯60~70度、垂直分布では亜高山帯の針葉樹林の上限にあたる。

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

しんりんげんかい【森林限界 forest limit】
低温,乾燥,過湿のように環境条件が樹木の生育に不適な方向で地域的に変化し,高木が森林として一様に生育できなくなる限界線。限界線は相観により判断されるが,環境が急激に変化するところでは明確であるのに対し,環境変化がゆるやかだと移行は連続的である。環境傾度にそって,森林限界から高木限界低木限界へと移り変わる移行帯がみられることが多い。 森林限界は,高緯度地方では亜寒帯(針葉樹林帯)と寒帯(ツンドラ帯)の境に生じ,北半球では北緯60゜~70゜付近になるが,大陸西岸では海洋性気候のため北上する。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

森林限界
しんりんげんかい

高木林の分布する限界線をいう。極地、高山においては低温によって森林限界ができ、熱帯では乾燥地帯に向かって森林限界ができる。森林限界は、ほかに崩壊、強風、雪崩(なだれ)、洪水、硫気孔、海岸などの局地的、土地的な条件によっても形成される。一般に湿潤気候下では森林限界は明瞭(めいりょう)な線として認識できるが、乾燥気候下では森林から開放的植生域への移行は漸変的である。日本の山岳における森林限界は、針葉高木林(シラビソ、トウヒなど)と針葉低木林(ハイマツ)との間に森林限界があると考えるのが一般的で、本州中部でのその境界は2500メートル付近となる。しかし、高木林あるいは森林の定義によっては、ミヤマナラや丈の高いハイマツ群落は森林限界内のものとも考えられる。

[大場達之]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

しんりん‐げんかい【森林限界】
〘名〙 高緯度地方・乾燥地方・高山で、環境条件が悪いため森林が成立できなくなる限界線。水平分布では北緯六〇~七〇度付近、垂直分布では亜高山帯と高山帯の境に生じ、北海道では一〇〇〇メートル付近、本州中部地方では二五〇〇メートル付近にある。

出典:精選版 日本国語大辞典
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