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植民地主義【しょくみんちしゅぎ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

植民地主義
しょくみんちしゅぎ
colonialism
植民地の獲得と維持・経営を推進する対外政策 (→植民地政策 ) 。資本主義の発達とともに列強は,自国産業の原料獲得,安価な労働力の獲得,資本・商品市場の獲得,軍事的・戦略的要地の獲得,自国勢力範囲の拡大などを目指して,植民地の獲得,領有にしのぎを削った。植民地主義はもともと先住民の犠牲において本国の利益をはかろうとするものであり,このため暴力的な手段と圧政は避けられない。したがって,植民地主義はいずれは住民の反抗を引起し,さらにほかの強国に対抗する必要からも一層軍事支配的な性格を強めざるをえず,戦争へと導かれることが多かった。 (→新植民地主義 )  

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デジタル大辞泉

しょくみんち‐しゅぎ【植民地主義】
植民地を獲得・維持し、拡大しようとする政策。または、それを正当化する思想。植民地支配が被植民地の近代化を促進するといった考え方が背景にあった。コロニアリズム。→新植民地主義

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世界大百科事典 第2版

しょくみんちしゅぎ【植民地主義 colonialism】
20世紀中葉にいたるまでの植民地帝国においては,植民地の領有と異民族支配は,当然で正当なことと広く意識されていた。この植民地支配を正当化するイデオロギーの特徴は次のように整理できよう。 第1に,植民地イメージの構成の面からみると,まず,宗主国社会の人々は19世紀中葉以降,アフリカなど植民地化された社会とそこに住む現地人に対しての価値(〈未開〉〈野蛮〉〈後進〉〈停滞〉),宗主国には正の価値(〈文明〉〈信仰〉〈先進〉〈進歩〉)をおき,その両者を対比するような世界像を共有するにいたったといえよう。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

植民地主義
しょくみんちしゅぎ
colonialism

植民地を獲得し、拡大しようとし、あるいは維持しようとする政策あるいは支配の方法、またはそれを支える思想。植民地には、自民族の移住を目的とするものと、異民族を政治的・経済的支配下に置くものという区別がある。近代に入ってヨーロッパ資本主義は海外の植民地を拡大してきた。この植民地の存在が資本主義の発展のための重要な条件であった。植民地支配の方法として、宗主国国民と植民地先住民との風俗習慣の相違、法意識の差違、政治意識の格差などを利用することや、先住民の抵抗に対しては暴力をもって抑えることなどがとられた。

 植民地主義ということばは帝国主義と同じような意味でも用いられる。しかし、帝国主義ということばが、独占段階にある資本主義国をさす意味で固定的に用いられるのに対して、植民地主義ということばは、植民地保有国であればどのような国に対しても、比較的に自由に用いられる。しかし、植民地主義ということばは、植民地の独立が国際的に一般的となった現在では、否定的な意味で用いられるようになってきている。

 1960年、第15回国連総会は「植民地諸国・諸民族に対する独立付与に関する宣言」を採択し、「外国による人民の征服、支配および搾取は、基本的人権の否認である」ことを宣言し、植民地主義を非難した。こうして植民地主義は国際的にアナクロニズムとなっているが、しかし新植民地主義とよばれるものもこのころから問題となった。

 新植民地主義とは、先進資本主義国が植民地主義の新たな形態として採用したものである。これは植民地であった諸地域に名目上の独立を与えながら、実質的に旧来の支配を続けようとする政策であり、とくにアフリカにおいて顕著であった。すなわち、以前の植民地主義を表面的には否定しながら、経済援助などの名目で支配・従属関係を再編成しようとするのである。

[斉藤 孝]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

しょくみんち‐しゅぎ【植民地主義】
〘名〙
① 人口の自然増加に伴って、民族が新天地を求めて行なう移住活動。
② 発達した資本主義国が政治上、経済上、軍事上の圧力を使って、一国の独立を奪い、自国の植民地にしようとする主義、政策。

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