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植民地政策【しょくみんちせいさく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

植民地政策
しょくみんちせいさく
colonial policy
植民地の支配と経営に関する政策の総称。国により時代によってさまざまであったが,いくつかのタイプに分類することは可能であり,おもに次のように分類される。 (1) 略奪型 先住民の福祉や生産力培養を顧慮しない徹底的な略奪政策。資本の原始蓄積期に多くみられたタイプで,スペインのインカ征服など。 (2) 同化型 先住民の政治意識がある程度進んでいたところでは,形式上植民地を本国の1州に組入れ,本国の言語や習俗を押しつけて,植民地の民族文化の破壊をはかった。台湾や朝鮮における日本の「皇民化」政策,第1次世界大戦前のインドシナに対するフランスの政策などが,その典型。 (3) 協力型 植民地の既存の権威や社会組織の温存をはかり,ある程度の自治を認めながら,その自治政府を間接的に統制して本国の支配と利益を確保するというやり方で,イギリスの対インド政策など。 (4) 自治領型 いわゆる移住植民地にみられた形態で,本国からの植民者が比較的少数の先住民を辺境へと追いやり,植民者については本国と同様の政治的権利と自治的政治機構を認めた。植民地時代のアメリカ,オーストラリア,カナダなどはこの例にあてはまる。また,統治形式からみれば,植民政策は直接統治と間接統治に分類される。前者の場合には,本国政府の1機構である植民地総督あるいは総督府などの官庁による直接的な植民地支配が行われ,後者の場合には,植民地の旧来の統治機構を存続させて,本国政府はその旧機構を指導し,それを通して間接的に植民地支配を行う。植民政策は,どのような指導原理に基づくとしても先住民に対する抑圧と搾取がその根底にあったために,先住民の間に抵抗と独立への意思が芽生えるのは避けられなかった。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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