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極性【キョクセイ】

デジタル大辞泉

きょく‐せい【極性】
生物体の細胞・組織が、ある軸に沿って、形態的・生理的な差異を示すこと。植物に茎と根が、動物に頭部と尾部が、卵に動物極植物極があるなど。軸性
電荷分布それぞれに偏ること。分子内の化学結合電池などについていう。

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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栄養・生化学辞典

極性
 物質構造部分によって,特に電気的性質や親水性疎水性などの性質が非均一に分布している状態

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

きょくせい【極性】
化学用語。分子または化学結合において電荷分布に偏りがあるとき極性があるといい,それぞれ極性分子polar molecule,極性結合polar bondと呼ぶ。また極性分子からなる物質を極性化合物液体極性液体polar liquid,あるいは極性溶媒polar solventと呼び,極性のある置換基極性基と称する。極性分子は双極子モーメントをもち,誘電率が比較的大きく,その液体は他の極性分子やイオン結合化合物をよく溶かす。

出典:株式会社平凡社
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きょくせい【極性 polarity】
生物学でいう極性は,細胞,組織,多細胞生物個体が,ある軸方向に沿って生理的または形態的な差異を示すことを意味する。生物体にはさまざまな極性があり,たとえば動物組織を例にとれば,腸粘膜上皮では,柱状の細胞の細胞内器官が基部からに粒状ミトコンドリア,ゴルジ体,糸状ミトコンドリアと分布し,腸管内に開いた細胞表面にのみ多数の微絨毛が形成される。 多細胞動物の極性は,多くの場合受精のもつ極性の影響のもとに,個体発生過程で決定され,その後の形態形成や再生に関して重要な意味をもつ。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

きょくせい【極性】
物・化 分子または化学結合において、正負の電荷の分布が不均等であること。
細胞・組織・個体などが、ある方向に沿って形態的・生理的性質の何らかの差異を示すこと。植物に茎と根、動物に頭と尾、卵細胞に動物極と植物極があるなど。軸性。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

極性
きょくせい
生物体またはそれを構成する組織や細胞が、ある仮想的な軸に沿って、形態的または生理的な、漸次的に変化する差異を示すとき、その生物体または組織や細胞は極性をもつという。動物の多くの卵(たとえばウニや両生類)には動物極から植物極に向かって酸化還元能やリボ核酸濃度などの勾配(こうばい)が存在するし、プラナリアやヒドラを切断すると前方の切断面から頭部が、後方切断面からは尾部の構造が再生して、形態形成の潜在的能力に関する極性があることがわかる。植物では褐藻類のヒバマタの受精卵が仮根を形成する際や、高等植物の再生(切り枝などからの)の際にも極性が観察される。さらに、細胞性粘菌の移動体も先端から後端に向かう生理的勾配がある。このように極性は生物界に広く存在しているきわめて重要な性質である。極性はそこに含まれる細胞が集団中で自らの位置を知るための情報を提供する系であり、細胞の分化は極性なしにはおこらないとさえ考えられる。極性が確立するのは、系の両端に特別の構造があって異なる物質を産生する場合、一方の端から放出される物質が濃度勾配をなす場合、系の各部が微小な方向性をもつ場合などが考えられる。しかし、いずれも理論的仮説にとどまっていて、極性の実体はなお明らかではなく、その解明は生物学の一つの基本的課題となっている。[八杉貞雄]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

きょく‐せい【極性】
〘名〙
① 生物体の細胞や組織が、ある軸に沿って形態的、生理的に異なる性質を示すこと。動物の頭部と尾部、植物の根と茎、卵の動物極と植物極などのように発生や生育の部分が軸に沿って区別される場合にいう。軸性。
② 電荷の分布が正、負それぞれに偏ること。

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

極性
キョクセイ
polarity

分子全体として,あるいは分子内の2原子間の結合において,正の電荷(原子核)と負の電荷(電子)の電気的重心の位置が一致しないため,分子内または結合内に正負の極が生じることをいう.極性の大きさは,分子の場合は永久双極子モーメントで,結合の場合は結合モーメントで数量的に表される.[別用語参照]極性分子

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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