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概念論【がいねんろん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

概念論
がいねんろん
conceptualism
スコラ哲学の普遍論争における中庸的立場。普遍者は単なる名辞であるとする唯名論に対しては,実念論同様普遍者の実在を認める。しかしそれは概念として心中にあり,その実在性は概念の妥当する個的存在に依存するとして,個体にのみ実在を認める唯名論に近づく。すなわち普遍者の実在はまったく抽象的,概念的である。概念論の代表者アベラールは,唯名論のロスケリヌス,実念論のシャンポーのギヨームの2人の師に反対して自説を確立した。彼は同一の客語が多くの主語について述べられることに注目し,精神が取出すこの個体間の共通性を普遍者であるとした。アベラールの理論に基づいて出された結論によれば,普遍は神の創造の原型的イデアとして物の先に,個体の形相として物の中に,思惟にあっては物ののちに存在するとされた。概念論はプラトンのイデアが近世的な観念の意に転じていく境界に位置する理論である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

がいねん‐ろん【概念論】
中世スコラ学における普遍をめぐる実念論唯名論論争を調停する立場。普遍は、個物を貫いている共通の本質が心に思い浮かべられて形成された概念であると主張された。代表者はアベラール

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

がいねんろん【概念論】

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精選版 日本国語大辞典

がいねん‐ろん【概念論】
〘名〙 スコラ哲学における実念論と唯名論との対立を調整するために、普遍は、個物に共通な本質的なものが心の作用によって概念として形成されたものである、と主張した立場。アベラールが代表者とされる。〔哲学字彙(1881)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)

概念論
がいねんろん

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