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構造設計【こうぞうせっけい】

大辞林 第三版

こうぞうせっけい【構造設計】
建築物の構造にかかわる部分の設計。安全性・機能性・経済性を考慮して、主として力学的な面から構造の形式・材料を選定し、部材寸法を算定すること。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

朝日新聞掲載「キーワード」

構造設計
マンションなどの大規模な建物設計は、建物全体のデザインを担当する「意匠設計」と、(はり)などの建物の構造強度を決める「構造設計」に分けられる。建築主は意匠設計をする事務所と契約を結ぶ。通常、そこから構造専門の建築士依頼をして、構造計算書が作られ、建築確認申請される。
(2007-04-25 朝日新聞 朝刊 静岡 1地方)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

世界大百科事典 第2版

こうぞうせっけい【構造設計】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

構造設計
こうぞうせっけい
structural design
住宅などの建築物の構造にかかわる設計をいう。建築物は竣工(しゅんこう)してからその使命を果たすまでの期間、建築物に働くと予想される荷重や外力(地震や台風をも含む)に対して、構造的に安全に設計されていなければならない。こうした構造設計が万全でないと、いくら外観が美しく、また機能が優れていても、その建物は危険な存在になってしまう。この意味で、構造設計が建築物の設計の重要なかなめであり、安全性が構造設計の主要な目標に据えられるのである。
 一方、設計には経済性が付きまとうのが現実であるから、安全性の中身は、力学的合理性の追求の過程で、経済性と手を結ぶことになる。したがって、社会が容認しうる妥当な安全率で建物を設計することが、構造設計技術者の責務である。
 具体的な設計は以下の手順で行われる。
(1)敷地地盤や荷重・外力(台風や地震力など)の条件を適切に評価したうえで、建物の機能と経済性を考慮して、構造体の形状・形式・材料や壁体・ブレース(筋かい)などのような耐震要素の配置、基礎構造の方式を力学的な面から選択する。
(2)ついで、荷重・外力に対する応力、変形を求める構造解析を実施し、構造各部(部材や接合部など)の安全性をチェックする。
(3)最終的にはそれに基づいて施工できる図面を作成する。
 日本ではこの設計手順において、とりわけ地震によって生じる外力に対する配慮が重要である。とくに力の流れが明快で、投入した材料が効率よく抵抗する仕組みをつくる基本となる構造計画と、部材断面および接合ディテールの設定によって、適切な強度と十分な変形能力を構造体に付与するかどうかが、構造設計の適否を左右するといっても過言ではない。そのために、地震外力想定のもととなる地震動や地盤の性質、構造物の変形が弾性範囲のみならず塑性域に至る抵抗の仕方などについての多方面にわたる研究が蓄積され、より合理的・経済的設計の実現に寄与している。
 しかし、このように、いままでは主として地震という自然の物理的な現象に由来する問題だけに限定して、力学の土俵の上でのみ構造設計のあり方が論議されてきた。しかし、しだいに、個別の建物の構造安全性はもちろんであるが、都市機能を支える情報処理やインフラ施設の機能の維持までもねらいとする、より広い社会的次元にもたった構造設計思想の確立が望まれる段階に立ち至っている。[小堀鐸二・金山弘雄]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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