●様態【ヨウタイ】
デジタル大辞泉
よう‐たい〔ヤウ‐〕【様態】
2 文法で、そのようなようすが見られるということを表す言い方。動詞などに助動詞「そうだ」を付けて言い表す。
3 デカルト・スピノザ以来、事物の本質にかかわる属性と区別された、事物の偶然的な属性。様。様状。状態。偶有性。
出典:小学館
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日本大百科全書(ニッポニカ)
様態
ようたい
mode 英語
mode フランス語
事物の在り方についての諸規定を意味する。ただしこのような諸規定のうちでもその事物にとって不可欠な基本的性質(本質)が属性とよばれるのに対し、様態はその事物にとって付帯的、偶有的であるような諸性質、諸規定を意味する。
ところでこの属性(本質)と様態(偶有性)との区別はアリストテレスにまでさかのぼるが、中世、近世の哲学でもさまざまに議論されている。たとえばデカルトでは精神と物体が実体とされ、思惟(しい)と延長がおのおのの属性とみなされるとともに、情意、判断、欲求が精神の様態として、また位置、形、運動が物体の様態として考えられている。またスピノザでは神が唯一の実体であり、思惟と延長がその属性であり、それらの変容したもの、すなわち個々の人の心や個々の物体が様態とされている。さらにロックでは、様態は印象や単純観念から合成された複合観念の一種とされている。
[清水義夫]
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精選版 日本国語大辞典
よう‐たい ヤウ‥【様態】
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