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標本調査【ひょうほんちょうさ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

標本調査
ひょうほんちょうさ
sample survey
有限母集団から,研究,調査の目的に合致し,かつ有効な標本抽出の方法を考える統計の分野 (標本調査法) ,または標本による調査そのものをいう。統計の一般論において,たとえば未知の母平均 m ,母分散 σ2正規分布からの任意標本というとき,その標本をいかに抽出するかについての具体的方法までは言及されない。正確には標本調査では,母集団が有限個数の抽出単位 (抽出操作の基本となる単位) から成るものであればよいので,母集団に含まれる抽出単位の個数 N とすれば,調査計画に基づき各抽出単位に抽出確率が割当てられ,N のなかから大きさ n の標本が抽出される。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ひょうほん‐ちょうさ〔ヘウホンテウサ〕【標本調査】
標本抽出をして調査を行い、その分析から確率論的に全体を推測する方法。サンプリング調査。→全数調査

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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流通用語辞典

標本調査【sampling survey】
調査をしようとする集団の全体(母集団という)の中から、一部分をくじ引きの方法で無作為に抽出して調査対象者(標本という)とする調査。母集団全体を調査するには、膨大な時間と経費を要することが多いため、母集団を代表するように科学的なサンプリングによって調査対象者を設定し、その結果から母集団全体について推計する調査方法で、各種の調査に広く用いられている調査方法である。来店客調査などでも、全来店客を調査対象とするのではなく、来店客の一部を抽出して調査し、その結果から来店客全体の動向をつかむ方法がとられている。

出典:(株)ジェリコ・コンサルティング
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世界大百科事典 第2版

ひょうほんちょうさ【標本調査 sample survey】
日本の人口や雇用労働者の平均賃金を知る場合などのように,特定の集団を観察してその特徴を数量的に把握する調査を統計調査という。対象となる集団のすべての構成要素を観察する統計調査が全数調査と呼ばれるのに対し,構成要素の一部分しか観察されない統計調査は標本調査と呼ばれる。標本調査は,構成要素の抽出が確率的に行われるかかによって,無作為抽出法(ランダム・サンプリング)と有意抽出法とに二分される。有意抽出法には典型調査,割当法,アンケート法などがあり,歴史的にも先行するが,方法の未成熟や欠陥のため現在ではあまり重視されない。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

標本調査
ひょうほんちょうさ
sample survey

サンプリング調査ともいう。統計的調査には全数調査と標本調査とがある。調査対象全体について一つ一つ調査するのが全数調査である。これに対して、調査対象の一部を抜き出して調査し、その結果から調査対象全体の性質を推測するのが標本調査である。全数調査が簡単に実行できればそれでよいが、全数調査が不可能なこともある。また不可能でないにしても、費用、労力、時間などの面で現実問題として不適当なことが多い。このような場合に標本調査が利用される。

 標本調査の場合に、もとの調査対象全体を母集団とよび、もとの調査対象から抜き出された一部分(それについて調査する)を標本とよぶ。母集団の大きさとは母集団の構成要素の個数であり、標本の大きさとは標本の構成要素の個数である。

 標本調査では、母集団から抜き出した標本だけについて調べるのであるから、標本が偏ったものであってはならない。母集団の性格がよく反映されるように標本を選ばなくてはならない。この場合、母集団に関する知識はできるだけ効果的に活用する必要がある。調査を企画する人が、自分の知識や経験を生かしてもっとも代表的と思われる標本を選ぶ方法がある。この方法を有意抽出法という。この方法で選ばれた標本が母集団の性質をよく反映しているという客観的保証がある場合はよいが、そうでない場合は偏った標本が得られる危険性がある。

 現在は、母集団に確率分布を導入し、確率的に抜き出した標本を用いる方法が標本調査法として広く用いられている。この方法の長所は、標本による誤差を合理的に推定できること、また精度に関する要求に見合った調査が可能になることなどである。

 もっとも簡単な場合として、母集団が等質であると考えられるとき、母集団のどの要素も同じ確率で抜き出されるようにする抽出法がある。この方法を(単純)無作為抽出法という。

 実際に大きさNの母集団から大きさnの標本を無作為抽出するには乱数表を用いるのが普通である。その方法を説明しよう。ここではN=486,n=20としておく。乱数表の任意の数字から始めて、次々に3桁(けた)でくぎってゆく。そうすると001,002,……,999,000が同じ確率で現れてくる。ここで487,488,……,999,000が出た場合にはそれを飛ばしてゆく。また同じ3桁の数が出たときもその数は飛ばしてゆく。こうしてできる3桁の数の系列から初めの20個をとればよい。

 次に母集団がいくつかの異質の部分母集団よりなる場合について考えよう。母集団がいくつかの互いに共通部分のない部分母集団に分割されるとき、この部分母集団のことを層とよぶ。層の数がk個あって、各層から独立にそれぞれ大きさn1、n2、……、nkの標本を単純無作為抽出すると、もとの母集団から大きさn(n=n1+n2+……+nk)の標本が得られたことになるが、このような方式を層別無作為抽出法という。この場合にもとの母集団の大きさをN、各層の大きさをN1、N2、……、Nkとするとき、各層の標本の大きさniを層の大きさNiに比例するようにとる方法を比例割当法という。

 また、大きさNの母集団から大きさnの標本を抜き出すのに系統的抽出法または等間隔抽出法とよばれる方法がある。この方法では、母集団の要素全体に一連番号をつけておき、初めの一つの番号だけを無作為に選び、あとは一定間隔の番号のものを選んで全体がn個になるようにするのである。この方式は、通行人から聞き取り調査をする場合、病院へきた患者からその一部を抽出調査をする場合などに用いられる。抽出操作が簡単な点は長所であるが、偏りのある標本にならないように注意する必要がある。

 次に二段抽出法を説明しよう。大きさNの母集団をk個のグループに分け、各グループの大きさをN1、N2、……、Nkとする(N=N1+……+Nk)。第iグループに確率Ni/Nを与えて、k個のグループのうちの一つのグループを抽出する。次にそのグループの中から大きさnの標本を抽出する。この方法を二段抽出法という。また多段抽出法も考えられている。

[古屋 茂]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ひょうほん‐ちょうさ ヘウホンテウサ【標本調査】
〘名〙 統計学的な調査または調査方法の一つ。母集団から見本として抽出された資料について調査し、その結果から確率論によって全体を推測すること。また、その方法。サンプリング調査。〔推計学の話(1949)〕

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