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横浜正金銀行【よこはましょうきんぎんこう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

横浜正金銀行
よこはましょうきんぎんこう
1880年国立銀行条例 (1872) に基づいて設立された貿易金融の専門銀行。当初の資本金は 300万円 (うち政府出資 100万円) で,その目的正貨によって為替取引を行い,貿易金融に資することにあった。 87年に横浜正金銀行条例が制定されて特殊銀行となった。その後も日本銀行から低利為替資金を受け,外国為替銀行として貿易金融で独占的な地位を占めていた。 1900年日本の金融機関として初めて満州 (牛荘) に支店を開設,日露戦争を機に大連,旅順,奉天鉄嶺にも店舗を設け,戦後は軍票処理,銀行券発行など,満州開発の中枢金融機関として活躍した。その後発券業務は朝鮮銀行,資金供給業務は東洋拓殖株式会社へ移管した。第2次世界大戦中は南方占領地域へ進出して業務を拡大したが,戦後在外資産喪失,外国為替業務停止などのため,46年東京銀行を設立して普通銀行として再発足。横浜正金銀行は閉鎖機関として 47年に業務清算。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

よこはま‐しょうきんぎんこう〔‐シヤウキンギンカウ〕【横浜正金銀行】
明治13年(1880)に設立された貿易金融の専門銀行。昭和21年(1946)に設立された東京銀行に資産・負債を引き継いで解散

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世界大百科事典 第2版

よこはましょうきんぎんこう【横浜正金銀行】
第2次大戦前における半官半民外国為替専門銀行で,その規模は日本最大,国際的にみても有数のものであった。本店は終始横浜にあったが,1920年8月の内規改正で統轄事務を取り扱う頭取席が正式に設けられたころから,事実上の本店機能は東京に移された。1879年11月,豊橋藩士出身の中村道太ほか22人の発起人出願により,福沢諭吉や大蔵卿大隈重信の援助を得て,80年2月国立銀行条例に準拠して資本金300万円で設立された。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

横浜正金銀行
よこはましょうきんぎんこう

1880年(明治13)に国立銀行条例に基づいて横浜に設立された銀行。初めは当時の大蔵卿(きょう)大隈重信(おおくましげのぶ)のインフレーション政策にのっとり、正銀の集散を円滑にすることにより銀価の安定を図ることを目的とした。しかし、1881年の政変により松方正義(まさよし)が大蔵卿に就任して紙幣整理を断行してからは、紙幣を銀貨に兌換(だかん)する機能から、紙幣で貸し出して銀貨で回収し、この間の貿易資金を供給する貿易金融機関の機能を果たすようになった。この結果、茶、生糸などの輸出の拡大に貢献した。また、その後ワシントン、ロンドンに支店を設け、わが国の在外資産を管理するようになった。

 1887年に横浜正金銀行条例が制定され、同行は半官半民の特殊銀行となり、政府の監督保護と日本銀行による低利融資を受けて、外国為替(かわせ)銀行として国際金融の中心に位置することとなった。日露戦争前後には満州(中国東北)に進出し、銀行券発行、軍票整理にあたった。さらに第一次世界大戦前後には、わが国貿易の飛躍的発展を背景に、世界の各地に支店網を広げ、為替政策に大きく貢献した。第二次世界大戦中は、南方占領地域で活躍するとともに、中国でも戦費の供給などの役割を果たした。敗戦後、在外資産を喪失するとともに、貿易が閉鎖されて貿易金融機関としての役割もなくなったことから、1946年(昭和21)東京銀行を創立して再出発した。これに伴い、横浜正金銀行は翌1947年に閉鎖機関の指定を受けて清算されるに至った。

[原 司郎]

『横浜正金銀行編『横浜正金銀行史』(1920・同行/復刻版・1976・西田書店)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

よこはま‐しょうきんぎんこう ‥シャウキンギンカウ【横浜正金銀行】
明治一三年(一八八〇)貿易金融の発展を図る目的で開業した外国為替銀行。昭和二二年(一九四七)普通銀行として東京銀行(現、東京三菱銀行)に引き継がれ、さらに同二九年東京銀行は外国為替専門銀行に移行した。

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社日本史事典 三訂版

横浜正金銀行
よこはましょうきんぎんこう
明治〜戦前昭和期の貿易金融機関
1880年貿易振興のため政府が3分の1を出資して設立。'87年横浜正金銀行条例により特殊銀行となり,貿易金融に活躍した。1905年以降は満州の中枢的金融機関となり,昭和期に入ると外国為替統制機関ともなった。第二次世界大戦後,GHQに解体を命じられ,'46年普通銀行である東京銀行に改組した。'96年三菱銀行と合併東京三菱銀行となる。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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