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横隔膜【おうかくまく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

横隔膜
おうかくまく
diaphragm
胸腔と腹腔とのをつくる膜状筋で,腰椎部,肋骨部,胸骨部の3部から成る。それぞれの部から出る筋束は,全体として円蓋のように胸腔って盛上がっており,その中央部は腱膜から成る。この部分は腱中心と呼ばれる。横隔の上面は胸内筋膜および胸膜,下面は腹横筋膜および腹膜でおおわれている。横隔膜には大動脈裂孔,大静脈孔,食道裂孔があり,それぞれ大動脈,大静脈,食道が通っている。横隔膜は吸気時に下降,呼気時に挙上して,呼吸運動にあずかる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

おう‐かくまく〔ワウ‐〕【横隔膜】
哺乳類の胸腔腹腔とを仕切る横紋筋性の膜。その収縮弛緩(しかん)により呼吸作用を行う。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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栄養・生化学辞典

横隔膜
 呼吸筋一種で,胸と腹腔の間に膜状に張られている筋肉.横紋筋.天然の筋肉切片に相当するので,実験材料にも使われる.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

おうかくまく【横隔膜 diaphragm】
哺乳類のからだの体腔を前半の胸腔と後半の腹腔とに隔てる筋肉性の厚い膜で,呼吸運動に関与する。原始的な魚類を除く脊椎動物では,体腔の前部に位置する心臓はその後ろに生じた隔壁によって体腔の主部から隔離されている。この隔壁を一般に横中隔といい,これによって隔てられた,心臓をいれた空間を囲心腔という。両生類爬虫類では肺の発達と関連して,胸囲心膜とよばれる新しい隔壁が横中隔の一部から発達し,囲心腔と腹腔とを境するようになる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

おうかくまく【横隔膜】
胸腔きようこうと腹腔を区切る膜状の筋肉。周期的に伸縮して肺の呼吸作用を助ける。哺乳類に特有な筋肉。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

横隔膜
おうかくまく
ヒトの横隔膜は胸腔(きょうくう)と腹腔(ふくくう)との境となっている、筋と腱(けん)とで構成されている板状の中隔である。全体として円屋根形で、凸面は胸腔の床にあたる。横隔膜の周辺部は筋線維からなり、胸郭(きょうかく)の下口を形成する腰椎(ようつい)、肋骨(ろっこつ)、胸骨からおこり、円蓋(えんがい)を形成して胸腔に向かって盛り上がり、中央部の腱膜(腱中心という)に集まって、これに付着する。筋線維がおこる骨部に相当して、筋線維は腰椎部、肋骨部、胸骨部に区分される。横隔膜の上面は胸内筋膜と胸膜、下面は横隔膜筋膜と腹膜に覆われるが、腹部臓器が接する部分には腹膜はない。横隔膜の円屋根形は右側隆起が左側よりやや高いが、横隔膜の高さは死体と生体では異なるし、呼吸運動や肝臓の大きさ、胃、腸の膨れぐあいでも変化する。死体で筋の弛緩(しかん)した状態での横隔膜の右側頂点は、ほぼ第4肋軟骨の高さで、これは、強制的な呼気を行わせたときの腹側からみた高さと同じである。横隔膜の位置は、女性では男性よりも高く、若い人は高年者よりも高い。また、深呼吸時における高さの移動範囲は約30ミリメートルという。横隔膜には、胸腔と腹腔との間を通る器官のための三つの孔(あな)がある。大動脈裂孔は最下後方にあり、食道裂孔は大動脈裂孔の前上方で筋線維部にあり、大静脈裂孔はもっとも上部にある。そのほか、神経や脈管を通すいくつかの小孔もある。
 横隔膜を支配する神経は横隔神経で、第4頸(けい)神経線維が主となり、第3、第5頸神経からの線維も含まれる。横隔神経が切断されると、横隔膜の筋線維が弛緩し、それまで収縮緊張して下がっていた横隔膜は、胸腔に向かって上がる。横隔膜の周囲の臓器関係は、胸腔面には腱中心の上方に心臓、左右に肺が位置し、腹腔面では肝臓、胃、脾臓(ひぞう)、腎臓(じんぞう)、副腎が接している。[嶋井和世]

動物の横隔膜

哺乳(ほにゅう)類の体腔(たいこう)を、肺や心臓を含む胸腔と、肝臓、胃、腸などを含む腹腔とに区分する膜状の呼吸補助筋肉をいう。横隔膜が収縮すると、胸腔が広がって内部が陰圧となり、外気が肺に入る。そのほか排便や嘔吐(おうと)時に腹圧をあげる作用もある。横隔膜の形成は腹側の腹側隔膜と背側の背側隔膜の癒合による。爬虫(はちゅう)類や鳥類においても横隔膜はあるが、完全には胸腔と腹腔を境しない。両生類においてはその原型がみられる。[内堀雅行]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

おう‐かくまく ワウ‥【横隔膜】
〘名〙 哺乳類の胸腔と腹腔とをしきる膜。中央部の腱膜(けんまく)以外は横紋筋で形成され、上部は心臓、肺、下部は胃、肝臓などに接し、中央を消化管、血管などが貫いている。収縮、弛緩することによって呼吸運動を助けるほか、排便や嘔吐のときもはたらく。〔解体新書(1774)〕

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