@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

樹液【ジュエキ】

デジタル大辞泉

じゅ‐えき【樹液】
立ち木の幹などから分泌する液。
樹木の中に含まれている、養分となる

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

じゅえき【樹液】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

樹液
じゅえき

植物の樹皮を傷つけたとき、そこからしみ出してくる液体をいう。樹液には、維管束に含まれる物質のほかに、特殊な分泌組織から分泌される樹脂、乳液などがある。分泌組織から滲出(しんしゅつ)する樹液は、植物が損傷を受けた部分の補修をする働きをもつといわれている。樹液は重要な工業原料としても広く利用されている。マツやモミの樹皮を傷つけておくと粘着性の液体である樹脂がしみ出してくる。これは樹脂細胞から分泌された物質が、樹脂道へ排出されたものである。このなかに含まれる揮発性の成分が失われて固まったものが脂(やに)で、化石となったものがこはくである。脂はアルコールなどの有機溶剤によく溶け、塗料などに利用される。また、こはくは宝石として珍重される。乳液は樹皮にある乳管や乳管細胞から分泌され、蓄えられたもので、多少ともゴム質を含むため、トウダイグサ科のパラゴムノキの乳液は弾性ゴムの原料とされる。マメ科のアラビアゴムノキの乳液をゴム糊(のり)に利用したり、ユキノシタ科のノリウツギを製紙糊として用いるのは、その粘着性を生かしたものである。マンゴーやパパイヤの乳液にはタンパク質分解酵素の一種であるパパインが含まれているため、消化剤とされる。ケシ科植物の乳液に含まれるアルカロイドはモルヒネなど麻酔剤の原料とされる。ウルシ科植物の樹皮から採取した乳液は漆の原料とされるが、この主成分であるウルシオールはかぶれの原因となる。サトウカエデの樹幹に穴をあけて採集した樹液は、維管束のうち、とくに篩部(しぶ)からしみ出してくるもので、2~5%のショ糖を含むため、これを煮つめて良質の糖蜜(とうみつ)シロップとする。

[杉山明子]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

じゅ‐えき【樹液】
〘名〙
① 樹皮などから分泌される液。ゴムの乳液など。
※若い人(1933‐37)〈石坂洋次郎〉上「地虫が鳴いて、樹液が匂って世界が私達を置てけぼりして何処かに遠足に行っちまったあの時間に」
② 樹木で、地中から茎を通って葉へ向かう液。水分のほか種々の養分が含まれる。
※雲のゆき来(1965)〈中村真一郎〉一「この老衰した幹は樹液を吸い上げる力を来年はなくしてしまうかも知れない」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

樹液」の用語解説はコトバンクが提供しています。

樹液の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation