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【かい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典


かい
水の抵抗を利用して船を進めるための人力推進具。紀元前エジプトでも縄文時代の日本でも同じパドル paddleで,おそらく最古の推進具であろう。パドルは舷側支点を設けないで漕ぐのを特徴とし,側の低い小船でしか使えないので,大型船用として支点を設けたオール oarへと発達する。パドルは進行方向に向って漕ぎ,オールはを向けて漕ぐという違いもあるが,日本では両者区別がなく,いずれも櫂と呼ぶ。抵抗理論による推進法のため,翼理論によるよりも推進効率は劣る。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

かい【×櫂】
《「か(掻)き」の音変化》船を人力で進めるための棒状の船具。棒の先端を翼状に削ったもので、舷にかけて水を掻いて船を進める。「をこぐ」
[補説]書名別項。→

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かい【櫂】[書名]
詩を中心とする日本の文芸同人誌。昭和28年(1953)、茨木のり子川崎洋らが創刊同人に、谷川俊太郎吉野弘大岡信飯島耕一らがいる。
宮尾登美子の小説。第二次大戦前の高知を舞台とする自伝的長編。昭和47年(1972)、第1部を私家版として刊行し、第9回太宰治賞を受賞。昭和48年(1973)に上巻、昭和49年(1974)に下巻を刊行。映像化作品もある。

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デジタル大辞泉プラス

1985年公開の日本映画。監督:五社英雄、原作:宮尾登美子、脚本:高田宏治。出演:緒形拳十朱幸代、名取裕子、石原真理子、井上純一ほか。第28回ブルーリボン賞主演女優賞(十朱幸代)受賞。

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日本のテレビドラマ。放映はNHK(2000年1月)。全3回。原作:宮尾登美子。脚本:冨川元文。音楽:深草アキ。出演:松たか子、仲村トオル、長門裕之、加賀まりこほか。大正から昭和戦前の高知を舞台に、渡世人の妻となった娘、喜和の半生を描く。

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日本の劇団。1976年結成。代表、中田浩二。日本人作家による創作劇を中心に上演代表作に「黒念仏殺人事件」「赤いオルフェ」ほか。

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世界大百科事典 第2版

かい【櫂】
橈とも書く。舟をこぐための道具。両手で支えて水をかく形式のパドルpaddle(櫂)と,玄側に支点(櫂座,クラッチ)のあるオールoar(橈)の2種類がある。すでに古代エジプトの壁画に櫂をもった舟がかかれており,また日本では縄文時代の丸木舟といっしょに櫂が出土している。材料としては木材が多いが,最近はグラスファイバーやカーボンファイバーを使ったものも現れている。オールは玄側の支点で支持され,水中ブレードはてこの原理を使って舟の後方へ動かされる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

かい【櫂】
の転
船具の名。水をかいて船を進めるのに使う。木製で上半分は丸い棒、水中に入る部分は平らに削ってある。和船用のものは握る側に T 字形の短い柄がある。
醬油・酢などを造る時、樽の中の原料をかきまぜる木製の用具。
家紋の一。を組み合わせたもの。三違櫂みつちがいかい・五違櫂など。
[句項目] 櫂は三年櫓は三月

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)


かい
船の推進具。水をかいて生じる抵抗を利用して船を進める道具としての櫂には、パドルpaddleとオールoarがあり、一般に同音の「かい」でよばれるが、船舶史のほうではパドルを櫂、オールを橈(かい)と区別している。
 船の推進具としての櫂の出現はきわめて古く、約5000年前の古代エジプトの絵に明瞭(めいりょう)に描かれている。これは漕(こ)ぎ手が前を向いて漕いでおり、支点のないパドルであるが、この方法は初めて人類が考えた推進法であろう。これに対して、舷側(げんそく)に支点を設け、漕ぎ手が後ろ向きで漕ぐオールは、パドルよりやや遅れて現れた。これは単に力学的に優れているだけでなく、舷側の高い大型船用としては欠かせない推進具であったため、古代ギリシア、ローマから今日に至るまで世界的な規模で人力推進具の主流を占めることになった。
 日本の船では約5000年前、縄文時代前期の丸木舟にすでにパドルが使われ、それは弥生(やよい)時代にかけて変わりがない。古代の中国でも同様である。このようにパドルの使用が時代と地域を問わず早くから広まっているのは、古代の幅の狭い丸木舟ではパドルしか使えなかったためである。縄文期の櫂と古代エジプトやギリシアの櫂とが似ているからといって、これを伝播(でんぱ)によるものと速断すべきではないだろう。
 他方、日本でのオール使用のもっとも早い確証は、5世紀ごろの宮崎県西都原(さいとばる)古墳出土の船形埴輪(はにわ)である。これには左右の舷上に6個ずつのオール用の支点がある。これはおそらく弥生時代に大陸から大型船の造船技術とともに導入されたものと思われる。というのは、当時、中国では小舟にはパドル、大型船にはオールを使っているためで、これが弥生時代、古墳時代にも直接的な影響を与えたとみられる。また『万葉集』にはカヂとカイが登場するが、前者は「真楫繁貫(まかじしじぬ)き」ともあることから大型船用のオール、後者はパドルと解するのが妥当であろう。平安時代になると、より優れた櫓(ろ)が使われ始め、以来これが日本の推進具の主流となり、橈は伝馬船(てんません)など一部の小舟用となったが、日本海側では近世前期まで大小の船に橈が主用され、櫓の普及は遅れた。なお櫂には、練り櫂といって櫓と似た漕ぎ方をするものもある。
 明治時代以後の近代的な軍艦や商船は蒸気機関のプロペラ推進にかわり、それに搭載される端艇(たんてい)のほか、競技用ボートのフォア、エイトなどや公園の貸ボートなどにはすべてヨーロッパ直輸入のオールが使われるようになった。これらは機能的には同じオールであるが、日本古来のものとは無関係である。[石井謙治]
『石井謙治著『図説和船史話』(1983・至誠堂)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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