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欲求【よっきゅう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

欲求
よっきゅう
need
要求ともいう。人間をはじめとするあらゆる生体が,生命を維持し,環境に適応していくのに必要な均衡状態 (ホメオスタシス ) がくずれた場合,均衡を回復するために一定の行動を起そうとして生体内に生じる緊張状態。欲求は行動の誘因となる。生体の生物学的構造からの欲求を生理的欲求といい,飢え,休息,排泄などの欲求があげられる。また社会的相互作用によって経験的に獲得される欲求を社会的欲求といい,称賛,承認,所属などの欲求がその例である。前者を一次的欲求あるいは基礎的欲求と呼び,後者を二次的欲求あるいは派生的欲求と呼ぶこともある。また,意志決定または意図によって生じる欲求 (→準要求 ) と一次的欲求との中間に位する欲求を欲望 wish,desireといい,これは意識的な目標に行動を駆りたてはするが意志的欲求のように義務感を伴わず,比較的がむしゃらで無反省なものであることが多い。

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デジタル大辞泉

よっ‐きゅう〔ヨクキウ〕【欲求】
[名](スル)
強くほしがって求めること。「欲求を満たす」
心理学で、生活体に生理的・心理的な欠乏不足が生じたとき、それを満たすための行動を起こそうとする緊張状態。要求

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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ナビゲート ビジネス基本用語集

欲求
人の行動を駆り立て、それを方向づける内的な動因。欲求は、1)一次的欲求と、2)二次的欲求に分けられる。 1)一次的欲求は、身体的・生理的な性質をもち、人間以外の動物にもあてはまる。これは生命の維持や種の保存に不可欠なもので、食欲・運動欲・睡眠欲・性欲などがある。 2)二次的欲求は、社会において貨幣・言語・力などを交換しながら暮らす人間の生活に不可欠であり、これには社会的承認や愛情、未知なるものへの欲求などがある。

出典:ナビゲート
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世界大百科事典 第2版

よっきゅう【欲求 besoin[フランス]】
日常語としては,文字どおり何ものかをほしがり求めることをいうが,心理学や精神医学の術語としては,人間を行動に駆りたてる内的な動因一般を指すことが多く,〈要求need〉と同義にも用いられる。自覚されたものだけではなく無意識的な動因をも含み,身体性,生物学的基盤関与に応じて〈衝動〉〈欲動〉〈本能〉などの語が使い分けられる場合もあるが,明確な違いがあるわけではなく,しばしば混用される。欲求の実現が全面的ないしは部分的に阻害されて生じる心的状態が〈フラストレーション(欲求不満)〉である。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

よっきゅう【欲求】
スル
ほしがり求めること。願い求めること。 -を満たす
生活体の内部で生理的・心理的に必要なものが不足または欠乏しているとき、それを補うための行動を起こそうとする緊張状態。動物や人間を行動にかりたてる原因となる。要求。

出典:三省堂
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精選版 日本国語大辞典

よく‐きゅう ‥キウ【欲求】

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よっ‐きゅう ヨクキウ【欲求】
〘名〙
① ほしがり求めること。ある物を得たいと強く願うこと。また、ある制約、条件のもとにおける欲望をいう。
※青春(1905‐06)〈小栗風葉〉秋「恋愛の欲求(ヨクキウ)が他の有らゆる慾望に比べて最も熱烈なのも」

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最新 心理学事典

よっきゅう
欲求
need
人はなんらかの目標に向かって行動を開始して,目標を達成するためにその行動を続けようとする。この一連の働きが動機づけmotivationである。動機づけを人の内部から引き起こすものを欲求あるいは動因drive,外部から誘発するものを誘因incentiveという。欲求は,生理的欲求physiological needあるいは1次的欲求primary needと,心理的欲求psychological needあるいは2次的欲求secondary needに大別される。1次的欲求は,動物として生得的に備わっている基本的な欲求であり,飢えや渇きの解消,睡眠,呼吸,排泄,身体的苦痛の回避,体温維持など,個体の生命維持にかかわるものや,性衝動,母性行動など種の保存にかかわるものである。このうち生命維持に関する欲求は,キャノンCannon,W.B.(1932)によって名づけられたホメオスタシスhomeostasis,すなわち生物がその生命を維持するために身体内部の恒常的な平衡状態が必要であるという観点から,生理的な不均衡を解消するために生じる欲求であるといえる。ハルHull,C.L.は,ホメオスタシスが満たされて動因が低減されることが行動を強化するという動因低減説drive reduction theoryを唱えたが,性行動や母性行動,あるいは心理的欲求に基づく行動などホメオスタシスを前提としない行動については説明できない。2次的欲求は,学習によって後天的に獲得される欲求であり,社会的な欲求や自己実現に関する欲求などがある。これらの多くは,生理的欲求を満たすための行動が社会化していったり,その手段が目的化したりして形成されたものである。マレーMurray,H.A.(1938)は,達成,力の行使,愛情,親和などさまざまな心理発生的欲求psychogenetic needを分類リストにまとめている。

 マズローMaslow,A.H.(1943,1954)は,人間は自己実現に向かって成長するという人間観に基づいて,欲求を低次から高次に階層化して分類する欲求階層説need hierarchy theoryを提唱した。低次の方から,生理的欲求,安全欲求safety need,所属と愛の欲求belonging and love need,承認欲求esteem need,自己実現欲求self-actualization needの5階層である。なお,マズロー自身は欲求階層の中には入れていないが,知識を求める認知欲求cognitive need,美的欲求aesthetic needについても記述されており,これらが承認欲求と自己実現欲求の間に入れられることもある。基本的には低次の欲求ほど強く,その充足行動が優先され,それが達成されるまではより高次の欲求は抑制される。しかし,低次の欲求が充足していなくとも,高次の欲求が強く生じる場合もある。また,自己実現欲求を成長欲求growth need,あるいは存在欲求being need,ほかの四つを欠乏欲求deficiency needとよび,区別することもある。欠乏欲求とは不足しているものを満たすための欲求であり,充足されればそれ以上求めることはない。成長欲求はこれら欠乏欲求が満たされて初めてもたらされるもので,質的に異なっており,自己の成長や創造にかかわる最も人間的な欲求であるが,この段階に達する人は非常に少ないと考えられている。

 欲求に基づいて行動を起こしても目標に到達できなかった場合や,途中で行動が阻止された場合などに,その結果としてもたらされる不快で緊張した状態が欲求不満(フラストレーション)frustrationである。欲求不満が原因となって,攻撃行動を引き起こすという欲求不満-攻撃仮説frustration-aggression hypothesis,低年齢のときに戻ったような行動を引き起こすという欲求不満-退行仮説frustration-regression hypothesisなどがある。欲求不満は,どのような状況で,どのような状態になり,どのような反応をしたかという三つの段階で順番に進む。欲求不満に耐える能力の個人差は欲求不満耐性frustration toleranceとよばれる。24場面の絵画によって欲求不満に対する個人の対応を測定するためにローゼンツァイクRosenzweig,S.(1978)が開発した心理検査がP-FスタディP-F studyである。 →動機づけ
〔谷口 高士〕

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