●歌い物【ウタイモノ】
デジタル大辞泉
うたい‐もの〔うたひ‐〕【歌い物/▽唄い物/謡物】
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世界大百科事典 第2版
うたいもの【歌い物】
語り物と並ぶ日本の伝統的な声楽に関する用語で,章詞を曲節本位で表現するものをいう。平安時代の神楽歌,催馬楽(さいばら),朗詠,東遊(あずまあそび),倭舞(やまとまい)などが古く,平安末期にはより歌謡的な今様が流行した。室町時代には《閑吟集》の小歌や隆達の小歌のような歌い物が発達した。江戸時代には三味線声曲となり,長唄,地歌,荻江節(おぎえぶし),端唄(はうた),うた沢,小唄などが生まれた。琴(きん)や箏によるものもある。
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