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止揚【しよう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

止揚
しよう
Aufheben
ヘーゲル哲学の用語揚棄ともいう。弁証法的観点から,事物発展矛盾対立によって行われるが,その場合一つの要素はほかを否定しはするがまったく捨去られるのではなく,保存されてより高い次元に引上げられ,一新されて全体のなかに組込まれる。このような働きを止という。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典 第2版

しよう【止揚】

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

止揚
しよう

ドイツ語のアウフヘーベンaufhebenの訳語で、ヘーゲルが哲学用語とした。「揚棄(ようき)」とも訳す。否定、保存、高揚という三義を含む。たとえば青年マルクスは「神の〈止揚〉としての無神論は理論的な人間主義の生成である」というが、ここでは、神を「否定」する、神という形式における人間の本質を「保存」する、神中心主義という人間性の否定を、人間中心主義に「高揚」するの意である。これはまた人間の本質(神)と現実存在とを「統一」することにもなる。「肯定」と「否定」を「限定」へ、「ポロス(豊富)」と「ペニア(欠乏)」を「エロス(愛)」へ止揚し、統一するとき、肯定と否定、「ポロス」と「ペニア」という初めの対立項は、「限定」や「エロス」といった、より高次の総合概念の「契機」となる。個人は国家の契機であり、国家はより普遍的で、かつより具体的なもの、具体的普遍である。直接的、抽象的なものが具体的普遍に「止揚」される。

[加藤尚武]

『ヘーゲル著、寺沢恒信訳『大論理学』(1977・以文社)』『ヘーゲル著、松村一人訳『小論理学』全2冊(岩波文庫)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

し‐よう ‥ヤウ【止揚】
〘名〙 (Aufheben の訳語) ヘーゲル弁証法で、低い次元で矛盾対立する二つの概念や事物を、いっそう高次の段階に高めて、新しい調和と秩序のもとに統一すること。揚棄(ようき)
※心理文学の発展とその帰趨(1930)〈瀬沼茂樹〉個性的心理描写「類型的心理描写を止揚し・発展させるためには」
[語誌]宮本和吉他編「岩波哲学辞典(増訂版)」(一九二二)に収録されたのが最初であり、昭和期に入ってから、使用例が多く見られるようになった。「止揚」が成立する以前には久保良英他訳「哲学概論」(一九一三)などに「揚留」の訳語が見られる。

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デジタル大辞泉

し‐よう〔‐ヤウ〕【止揚】
[名](スル)アウフヘーベン

出典:小学館
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