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武漢政府【ぶかんせいふ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

武漢政府
ぶかんせいふ
Wu-han zheng-fu
1927年2~9月武漢に存在した汪兆銘首班とする国民党左派主導の国民政府。 26年7月に開始された北伐が急速に進展してわずか数ヵ月で揚子江沿岸に到達したため,国府所在地を広州から移転する必要が生じた。国民党左派と共産党は南昌移転を主張する蒋介石反対して,同年 10月武漢遷都を決定,12月から移転を開始し,27年3月正式に遷都。これに対して蒋は上海クーデター後,南京反共の国府を樹立。武漢政府は湖南軍閥唐生智系軍隊を軍事的基盤としつつ北方軍閥と南京政府対立,特に南京政府による経済封鎖を受け,内部では農民の土地要求と将領離反への対応に悩んだ。友軍と頼んだ馮玉祥は蒋介石と結び,さらに共産党の武装計画が明らかになると,武漢政府は7月国共分離を宣言して共産党に対する粛清を開始した。しかし蒋介石が孫伝芳軍に敗れて下野したため,9月南京政府に合流して武漢政府は消滅した。

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世界大百科事典 第2版

ぶかんせいふ【武漢政府】

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日本大百科全書(ニッポニカ)

武漢政府
ぶかんせいふ

1927年、広州(こうしゅう/コワンチョウ)(広東(カントン))から武漢(ぶかん/ウーハン)に移った中華民国国民政府のこと。1926年7月、国民党は蒋介石(しょうかいせき/チヤンチエシー)を国民革命軍総司令に任命し、北伐戦争を開始し、革命軍は数か月後には長江(ちょうこう/チャンチヤン)(揚子江(ようすこう/ヤンツーチヤン))沿岸に進出した。こうして北伐戦争のいっそうの発展のため、政府所在地を広州から、より中心地に近い所へ移す必要が生じた。国民党左派と共産党は、蒋介石の南昌(なんしょう/ナンチャン)遷都説に反対し、27年2月武漢への遷都を強行し、国民革命の主導権をとろうとした。蒋介石はこの情勢に対抗すべく4月12日、上海(シャンハイ)で反共クーデター(四・一二クーデター)を決行し、そのあとすぐ4月18日に南京(ナンキン)に国民政府を樹立した。こうして南京、武漢両政府対立という険悪な情勢となった。しかし、いわゆる国民党左派首脳部は蒋の経済的圧迫と列強の圧力のもとで動揺を深めた。とくに土地革命問題をめぐり共産党との対立が深刻化した。武漢政府はボロディン以下のソ連人顧問を解任し、7月には政府首班の汪精衛(おうせいえい)(汪兆銘(おうちょうめい/ワンチャオミン))が共産党との関係を断絶し、反共の立場を明らかにした。9月、南京(ナンキン)、武漢、西山(国民党右派の一派)の3派による国民党臨時中央委員会が開かれ、両政府の合流、そして南京を国民政府の所在地とすることが決定し、武漢政府は消滅した。

[山下龍三]

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精選版 日本国語大辞典

ぶかん‐せいふ【武漢政府】
一九二七年二月、中国で北伐の進展に伴い、広州から武漢に移った中華民国国民政府。国民党左派と共産党による連合組織で、蒋介石の南京国民政府と対立したが、同年七月、国民党左派は共産党と分離を宣言、九月南京政府と合流した。武漢国民政府。

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社世界史事典 三訂版

武漢政府
ぶかんせいふ
中国国民党左派の政権
1926年国民革命軍の北伐軍が武漢を占領し,汪兆銘ら左派が中国共産党と提携して27年2月に樹立した。4月蔣介石ら右派がクーデタを起こし(上海クーデタ),南京政府を樹立して共産党を弾圧したのち,土地革命をめぐって共産党と対立して内部分裂を起こした。7月反共方針を明確化し,9月南京政府に合併された。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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デジタル大辞泉

ぶかん‐せいふ【武漢政府】

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