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武漢【ブカン】

デジタル大辞泉

ぶかん【武漢】
中国、湖北省の省都。武昌漢陽漢口の3市が1949年に統合されて成立。漢水揚子江の合流点に位置し、古来水上交通の要地。工業が盛ん。2019年から新型コロナウイルスSARS-CoV-2)による肺炎COVID-19)が流行し、2020年1月には市外との出入りが制限される封鎖状態となった。人口、行政区831万(2000)。ウーハン

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世界大百科事典 第2版

ぶかん【武漢 Wǔ hàn】
中国,湖北省東部の都市で省都。人口449万(1994),面積2746km2。長江(揚子江)と漢江の合流点に位置し,武昌,漢陽,漢口の3都市を合併して成った。古くはこの三つを併せて武漢三鎮と称され,交通の要衝でもあったので群雄必争の地となった。清末張之洞の努力で近代都市の基礎が固められ,新中国成立後,1957年には武漢大鉄橋の完成や,武漢鉄鋼コンビナートの建設により,華中における一大工業基地として発展している。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ぶかん【武漢】
中国、湖北省の省都。漢水と長江との合流点にあり、水陸交通の要衝。武昌・漢口・漢陽が合併して成立。大鉄鋼コンビナートがある。ウーハン。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

武漢
ぶかん / ウーハン
中国、湖北(こほく)省中東部にある副省級市(省と同程度の自主権を与えられた地級市)で、同省の省都。略称は漢。別名を江城という。長江(ちょうこう)(揚子江(ようすこう))と漢水との合流点に位置する同省の政治、経済、文化、交通の中心地である。2017年時点で13市轄区を管轄し、人口829万2700(2015)。長江右岸の武昌(ぶしょう)、漢水左岸の漢口(かんこう)、同右岸の漢陽(かんよう)の3都市が統合されたもので、古くは武漢三鎮と称した。また「九省之会」(9省から交通路の集まる所)ともいわれ、水陸交通路が集中する交通の要衝であり、「兵家必争の地」でもあった。
 年平均気温は15.8~17.5℃で温暖。年降水量は1150~1450ミリメートルで、初夏の降水量が多い。四季の区分は明瞭で、夏が約135日と長く、春と秋はそれぞれ60日程度である。大分市と姉妹都市提携を結んでいる。[河野通博・編集部]

歴史

武昌は明(みん)・清(しん)代の武昌府の治所で政治都市的色彩が強く、1911年の辛亥(しんがい)革命の発火点となり(武昌蜂起)、現在も省政府が置かれている。漢口は旧称を夏口(かこう)とよび、古くからの交通や商業の中心地で、アヘン戦争以後は長江水運の要地として開港され、外国租界が設けられたこともある。1927年に漢口特別市(1929年に一時武漢特別市)が設けられたが、1931年に普通市に改められた。漢陽は隋(ずい)代に漢陽県となり、清代に漢陽府の治所となった。1949年この三鎮を合併して武漢市が成立した。[河野通博]

産業・交通

かつては商業が主で、清末に創立された漢陽の製鉄所や兵工廠(へいこうしょう)(兵器工場)があったものの、活発な生産活動はみられなかった。中華人民共和国成立後、武昌南東部の青山(せいざん)区に大型鉄鋼コンビナートが建設されたのをはじめ、機械、造船、化学、石油化学、電子、紡績などの工業が立地し、漢口には肉類加工コンビナートもある。1990年代以降、三つの国家級経済開発区が設置され、武昌の武漢東湖ハイテク産業開発区(高新区)では光通信を中心とするハイテク産業が、漢口の武漢臨空港経済技術開発区では食品加工や電子機器製造が、漢陽の武漢経済技術開発区では自動車産業が発展している。2000年代後半以降は、外資系流通企業の進出により、小売市場が急成長を遂げている。
 20世紀初頭に京漢鉄道(北京(ペキン)―漢口)が完成、ついで粤漢(えっかん)鉄道(武昌―広州(こうしゅう))が通じ、北京と広州を結ぶ交通動脈の中継地となった。さらに1957年、武漢長江大橋が完成し、両鉄道は一本化して京広線と名称を変え、北京―広州の直通運転が可能となった。同大橋は漢陽の亀山(きざん)と武昌の蛇山(だざん)の間に位置し、長江に最初に架けられた鉄道と車道の二層式鉄橋である。その後、漢丹線(武漢―丹江口(たんこうこう))、重慶(じゅうけい)に達する支線の襄渝(じょうゆ)線、九江(きゅうこう)に達する武九線のほか、武麻線(武漢―麻城(まじょう))や長荊線(長江埠(ちょうこうふ)―荊門(けいもん))も通じている。さらに、2012年に京広高速鉄道、2014年に滬漢蓉(こかんよう)高速鉄道(上海(シャンハイ)―武漢―成都(せいと))、2015年に西武高速鉄道(西安(せいあん)―武漢)、2017年に武九高速鉄道が開通し、武漢は中国の高速鉄道網の中枢となりつつある。また漢口東部に武漢第二長江大橋が架設されている。
 水運は古くから盛んで、長江、漢水はもちろん、それらの河川を経由して湘江(しょうこう)などに通じる汽船も就航している。とくに長江の増水期には1万トン級の航洋船舶が漢口まで遡航(そこう)し、重慶へは3000トン級の船が就航している。空運では1995年に武漢天河国際空港が開港し、国内各都市への航空路線が開設されている。[河野通博・編集部]

文化・観光

高等教育・科学研究機関が多く、華中科技大学、華中師範大学、中国地質大学など80あまりの大学が密集している。なかでも武昌区の珞珈山(らくがさん)山麓にある武漢大学は、1913年設立の武昌高等師範学校に由来する総合大学で、国家重点大学に指定されている。湖や山を擁し、中国の伝統的建築の校舎と近代建築の校舎が融和するキャンパスは、中国随一の美しいキャンパスといわれる。サクラの名所としても有名。
 辛亥革命から国共合作にかけての革命史跡が多い。景勝地東湖公園には戦国時代の楚(そ)の詩人屈原(くつげん)の記念館がある。[河野通博・編集部]

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精選版 日本国語大辞典

ぶかん【武漢】
中国湖北省の省都。揚子江と漢水の合流点に位置する。古来武漢三鎮と呼ばれた武昌・漢陽・漢口の三市が、一九四九年統合されて成立。ウーハン。

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