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死の灰【シノハイ】

デジタル大辞泉

し‐の‐はい〔‐はひ〕【死の灰】
核爆弾爆発原子炉内の核分裂によって生じた、放射性微粒子の俗称。特に、ストロンチウム90セシウム137は永く残留して造血器官生殖器官に重大な影響を及ぼす。昭和29年(1954)3月の第五福竜丸事件以後、一般に広まった。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

しのはい【死の灰】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

しのはい【死の灰】
核爆発や原子炉内の核反応によって生ずる放射性の微粒子の通称。ストロンチウム九〇やセシウム一三七のような半減期の長い核種を含み、永く残留して生物に放射線障害を引き起こす。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

死の灰
しのはい
原子核分裂によって生ずる放射性の核分裂生成物(核分裂片とその壊変生成物)の俗称。1954年3月、アメリカ政府が中部太平洋上のビキニ環礁で水爆実験を行った際、大気中に放出された放射性核分裂生成物などが爆発で粉々になったサンゴ礁の微小粒子に付着し、爆発地点周辺の海域に降り注いだ。爆発地点から百数十キロメートル離れたロンゲラップ環礁や近くで操業していた日本のマグロ延縄(はえなわ)漁船第五福竜丸の甲板などに強放射性の白い灰状粒子が降下・沈着し、その付近の島民と漁民に急性放射線障害を引き起こした。こうした経緯から当初、核爆発によって大気中に放出された後に地表などに降下・沈着した放射性降下物(フォールアウトfallout)を死の灰とよんだ。しかし、現在では原子力発電など原子炉の運転に伴って生ずる放射性核分裂生成物も死の灰とよんでいる。
 放射性降下物は通常、3種類に分類される。一つ目は局地的フォールアウト(または初期フォールアウト)で、核爆発地点の周囲数百キロメートルの範囲に1日以内に降下するものをいう。ロンゲラップ環礁や第五福竜丸に降り注いだ死の灰や、広島・長崎で観測された放射性核分裂生成物などを含む黒い雨などがその実例である。二つ目は対流圏フォールアウトで、対流圏とよばれる地上14~15キロメートルまでの高さに運ばれたより小さな放射性微小粒子が、気流や風によって爆発地点から数百~数千キロメートルの範囲に数日~数十日にわたって降下するものをいう。三つ目は成層圏フォールアウトで、核爆発直後の上昇気流によってさらに高い成層圏にまで運ばれた非常に小さな放射性微小粒子が、地球的規模で北半球(または南半球)をぐるぐる回り、長期間にわたってすこしずつ降下するものをいう。成層圏フォールアウトは全地球的フォールアウト(グローバル・フォールアウト)とよばれることもある。フォールアウトによる人体の放射線影響を考える場合、局地的フォールアウトではおもに短半減期、対流圏フォールアウトではおもに中半減期、成層圏フォールアウトではおもに長半減期の放射性核分裂生成物などが被曝(ひばく)源として重要な放射性核種となる。短半減期のフォールアウトではストロンチウム91(半減期9.63時間)、ジルコニウム97(同16.9時間)、ヨウ素133(同20.8時間)など、中半減期のフォールアウトではヨウ素131(同8.02日)、バリウム140(同12.75日)、ストロンチウム89(同50.5日)など、長半減期のフォールアウトではストロンチウム90(同28.8年)、セシウム137(同30.2年)などが重要である。
 原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR(アンスケア))の2008年報告書(UNSCEAR 2008 Report)によれば、大気圏内核実験のフォールアウトによる世界全体の年平均被曝線量は、1963年の0.11ミリシーベルトをピークに減り続け、現在は0.005ミリシーベルトと評価されている。公益財団法人原子力安全研究協会により刊行された『新版 生活環境放射線(国民線量の算定)』(2011年12月発行)によれば、核実験フォールアウトによる日本人の年平均被曝線量は、世界平均の半分に相当する0.0025ミリシーベルトと評価されている。[野口邦和]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

し【死】 の 灰(はい)
原子爆弾、水素爆弾など、原子核反応を利用した爆弾が爆発するときに放出される放射性物質。ストロンチウム九〇やセシウム一三七などの核分裂生成物と、多量に発生した中性子によって誘導放射能を与えられた塵埃との混合物で、これを浴びると放射能障害を起こす。昭和二九年(一九五四)ビキニ環礁でのアメリカの水爆実験のとき、日本漁船第五福龍丸がこの被害を受け乗組員一名が死亡したところから呼ばれる。

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社日本史事典 三訂版

死の灰
しのはい
原水爆実験などの核爆発によって生じる放射性の

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

死の灰
しのはい
放射性降下物」のページをご覧ください

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