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死霊【しれい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

死霊
しれい
死者の霊魂のこと。一般に生者は死に対して恐怖心をいだくことが多く,その扱いによってはなんらかのたたりをなすものと信じられている。人が死ぬと霊魂は肉体から離れるものと考えられているが,日本では息を引取ると死霊を再び肉体に呼戻すために,魂呼ばいを行う。これは屋根に上って死者の名を呼んだりするもので,これを行なったのち初めて死を確認するが,死霊は肉体を離れても 49日間屋根棟にとどまっているといわれている。そのため葬式の儀礼には死霊が再び帰ってこないようにする呪術的な要素がある。出棺に際して仮門を造り,そこから棺を出したあと,それを破棄して死霊にどこから家を出たかわからないようにする。同様に野辺送りの行きと帰りの道を違えたりする。一般に死霊のなかでも,特に現世に恨みを残して死んだ者や祀り手のない者の霊はたたると考えられていた。山野に餓死した者の霊は餓鬼となって人に取付くといわれる。また海で遭難した人の霊は船幽霊となって現れて水を求め,その際穴のあいた柄杓 (ひしゃく) を渡してやらないと,水船にされて沈んでしまうといわれる。一方,人の死後 33~50年たつと死者は祖先として一種の神のように考えられた。すなわち死霊は個性を失い祖霊に合一するものとされた。埼玉県や静岡県ではこのとき地神となるという地域がある。死霊は古代から黄泉 (よみ) の国,常世の国に行くものとされていた。沖縄では海のかなたのニライカナイという聖地がこの常世の国にあたるとされている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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朝日新聞掲載「キーワード」

死霊
4人の兄弟を中心に、人間存在や宇宙、無限大などについて哲学的な思弁が繰りひろげられ、「自分が自分であるとは何か」を追究した観念小説。46年から49年にかけて4章まで発表されたが、病気などのために中断。75年に5章が発表された時は「文学的事件」として反響を呼んだ。15章の構想もあったが95年に発表した9章で作者は「」と記した。
(2007-10-03 朝日新聞 朝刊 2社会)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

し‐りょう〔‐リヤウ〕【死霊】
死者の霊魂。また、死者の怨霊(おんりょう)。しれい。⇔生き霊(りょう)

出典:小学館
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しれい【死霊】[書名]
埴谷雄高による長編の思想小説。昭和21年(1946)、雑誌近代文学」1月号に初掲載。以後、同誌で第4章までを断続的に発表したが、昭和24年(1949)以降、一時中断。昭和50年(1975)、雑誌「群像」に第5章を発表、以後は同誌で断続的に連載。平成7年(1995)、第9章を発表、未完

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し‐れい【死霊】
しりょう(死霊)」に同じ。
[補説]書名別項。→死霊

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世界大百科事典 第2版

しれい【死霊】
死者の霊魂で,アニミズムの主要な構成要素。〈しりょう〉ともいう。身体に宿り,これを生かしている生命原理としての霊魂が,その宿り場を離れたり戻ったりするという遊離魂,脱魂の観念をもつ民族は多い。病気や失神,夢などは霊魂の身体からの離脱と解され,死は霊魂の永久離脱とされる。死者の霊魂である死霊は,身体から独立した存在として存続するが,この間に他界観と関連した諸儀礼が行われることが多い。すなわち,死霊は親族縁者供養をうけ続けることによりしだいに死穢を脱し,祖霊化して同一集団の祖霊群の仲間に入り,子孫を守護する存在になるとされる。

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しれい【死霊】
埴谷雄高(はにやゆたか)(1910‐97)の小説。《近代文学》1946年1月号~49年11月号に第4章までを連載したが中絶。第1巻としてまず第3章までを48年に真善美社刊。のち第5章を《群像》1975年7月号に発表,以上を76年に講談社より刊行。第6章は《群像》81年4月号に発表,81年に講談社刊。さらに第7章も《群像》84年10月号に掲載。三輪与志という内省的な主人公を中心に,過激な政治活動の経験をもつ高志屋根裏の思索者黒川建吉,“一人狼”と自称する革命家の首猛夫(くびたけお),“黙狂”といわれる沈黙者矢場徹吾などが登場する。

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しりょう【死霊】

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大辞林 第三版

しりょう【死霊】
肉体から遊離した死者の霊魂。しれい。 ⇔ 生き霊 生前の怨うらみによって祟たたりをなす死霊は怨霊おんりようと呼ばれる

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しれい【死霊】
しりょう(死霊)に同じ。

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精選版 日本国語大辞典

し‐りょう ‥リャウ【死霊】
〘名〙 死者のたましい。また、死人の怨霊(おんりょう)。人にとりつき祟(たた)りをするとされる。しれい。⇔生霊(いきりょう)
※霊異記(810‐824)上「夫れ死霊白骨すら尚猶(なほ)し此くの如し。何に況むや、生ける人、豈恩を忘れむや」
※高野本平家(13C前)三「太政入道生霊も死霊(シリャウ)もなだめらるべしとて」

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し‐れい【死霊】

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