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残留農薬【ざんりゅうのうやく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

残留農薬
ざんりゅうのうやく
pesticide residue
散布した農薬農作物食品土壌などに残っていること。さらに広く,環境や生物系の汚染の場合にも使われる。 1961年アメリカの R.カーソンが,DDTなどの化学薬品の使用が生態系に長期的な被害を与えることを警告して以来,世界的に問題となった。農作物や食品については,有機塩素剤,有機リン剤,重金属などの基準が定められている。日本では従来,農薬の使用量が,単位面積あたり非常に多いこと,毒性が高く分解が遅い β-BHC を含む製剤や,水銀化合物を大量に散布したことが問題となった。また空中散布による地域住民への人体影響についても指摘されている。特に子供に多い「目の奇病」 (視力低下,視野狭窄,視神経異常) や肝臓機能の低下などの原因は,有機リン剤ではないかと疑われている。また,外国からの農産物の輸入増加を背景として,輸入農産物の残留農薬の基準が公表されたが,内外の農薬規制に大きな隔りがあり,消費者団体などが強く問題視している。特にポストハーベスト(収穫後散布)農薬は,野菜類を調理しても食品に残留することが国立衛生試験所 (→医薬品医療機器総合機構 ) で確かめられている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ざんりゅう‐のうやく〔ザンリウ‐〕【残留農薬】
収穫後の農作物に残留している農薬。農薬ごとに残留基準値が定められている。
[補説]平成18年(2006)、食品衛生法改正によりポジティブリスト制が導入され、残留基準値を超える農作物・食品の販売などが原則禁止となった。

出典:小学館
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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栄養・生化学辞典

残留農薬
 使用した農薬が生産物に残ること.散布したものがそのまま残る場合や土壌から移行する場合などがある.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

ざんりゅうのうやく【残留農薬】
農薬が使用されると,そのある部分は土壌中に,またある部分は作物中などに残留し,これを食糧とする人畜の体内に入る。農薬は生体内,環境中では代謝分解を受け解毒されるが,あるものは分解を受けにくく残留農薬が問題になることも多い。この危険を防ぐために,農薬の毒性と環境への残留性についてきびしい行政的規制がなされている。イネのいもち病用殺菌剤として著効があった酢酸フェニル水銀などの有機水銀剤は,米の中への残留性が高く,これを常食とする人間への残留が問題となり,1960年にはその散布が止められた。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ざんりゅうのうやく【残留農薬】
農作物や動植物の体内や体表面、あるいは土壌中に残存している農薬。

出典:三省堂
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