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殺虫剤【さっちゅうざい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

殺虫剤
さっちゅうざい
insecticide
害虫の防除のために使う薬剤広義には昆虫以外の有害動物,たとえばダニ類や線虫類などの防除剤も含まれる。第2次世界大戦までは,カルシウム,ヨード剤などの無機剤と,ニコチン除虫菊など天然殺虫剤を主としていたが,DDT (ジクロロジフェニルトリクロロエタン) の出現以後は,有機合成殺虫剤が中心となった。 DDT,BHCのような塩素剤,EPNのような有機リン酸剤などの接触剤,またヒ素剤のような消化中毒剤やジメトンのような有機リン剤の浸透性毒,クロロビクリン,青酸のような毒ガス類が多用されている。農薬として用いられるものには人畜に対する毒性の高いものも多く,すでに製造を禁止されたものや,特定毒物に指定されているものもあるから,取扱いには注意が肝要である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

さっちゅう‐ざい【殺虫剤】
害虫の防除に用いる薬剤。砒酸鉛(ひさんなまり)ニコチンDDT・BHCなど。

出典:小学館
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栄養・生化学辞典

殺虫剤
 昆虫を殺す薬剤.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

さっちゅうざい【殺虫剤 insecticide】
農業害虫や衛生害虫を殺滅する農薬。古くは17世紀後半にタバコ粉が害虫の防除に用いられ,その後ジョチュウギク,熱帯のマメ科植物デリスなどの天然殺虫剤が用いられ,やがて有機合成殺虫剤の時代へと移行していった。
[種類]
 現在までに用いられてきた殺虫剤を化学構造から分類すると表のとおりである。これら殺虫剤のうちDDT,γ‐BHCドリン剤などの有機塩素系殺虫剤は,安価でしかもたいへん有効な殺虫剤として,第2次大戦後二十数年間にわたって多用されたが,その残留性による慢性毒性の危険から,現在では大部分が製造停止,あるいは登録からはずされている。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

殺虫剤
さっちゅうざい

害虫を防除・駆除するための薬剤。ハエやカなど衛生害虫の防除・駆除に用いられるものも殺虫剤(家庭用殺虫剤)とよばれるが、ここでは農作物を保護するために用いる殺虫剤について解説する。

[田村廣人]

農薬としての殺虫剤

農作物(樹木および農林産物を含む)を害する昆虫を防除するために用いる薬剤を殺虫剤と称している。歴史的には、人類は農耕を開始して以降、絶えず病害虫の被害に悩まされてきたが、おもな防除法は、病害退散の神事に拠(よ)っていた。日本では、江戸時代中期以降に全盛を迎え、1945年(昭和20)ごろまで「虫送り(虫追い)」神事が全国各地の農村で執り行われ「虫除け札」を農地に立て無事を祈願していた。しかし、16世紀末に記されたとされる古文書(「家伝殺虫散」)には、アサガオの種やトリカブトの根など5種類を混ぜる農薬の生成法ならびに使用の記録が存在する。江戸時代には、鯨油(げいゆ)や菜種油を田面に注ぎ、水稲のウンカ類を駆除したという記録もある。フランスでは、1781年にピエール・ジョゼフ・ビュショPierre-Joseph Buc'hoz(1731―1807)が人間・家畜・農業に害をなす多くの昆虫、ダニおよびクモの防除法を『人間と家畜などの害虫の話』として執筆している。

 殺虫剤は、昆虫に毒性発現するための曝露(ばくろ)(侵入)経路により、皮膚から昆虫体内に浸透して殺虫活性を発現する接触剤、昆虫の摂食行動により口から体内に入り殺虫活性を発現する食毒剤、および殺虫剤の蒸気(ガス)が呼吸器官から体内に入り殺虫活性を発現する燻蒸剤(くんじょうざい)等に区別される。また、殺虫剤がどのような作用で殺虫活性を発現するか、つまり、殺虫剤とその標的との相互作用(作用機構)により、昆虫の神経系を作用点とする神経系作用性薬剤、エネルギー代謝阻害剤、および昆虫の生育を阻害する生育制御剤にも区別される。

 このように、殺虫剤はいろいろな方法で分類されるが、化学構造の共通構造に基づいて、おもに、有機リン殺虫剤、カーバメート殺虫剤、ピレスロイド殺虫剤、ネオニコチノイド殺虫剤、ジベンゾイルヒドラジン殺虫剤、およびベンゾイルフェニル尿素殺虫剤などに分けられる。

[田村廣人]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

さっちゅう‐ざい【殺虫剤】
〘名〙 害虫を殺すために用いられる薬剤。
※七新薬(1862)四「殺虫剤として腹虫に用ひ」

出典:精選版 日本国語大辞典
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