●毒腺【どくせん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
毒腺
どくせん
poison gland
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デジタル大辞泉
どく‐せん【毒腺】
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世界大百科事典 第2版
どくせん【毒腺 poison gland】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
毒腺
どくせん
動物がもつ腺で、他の動物に対して有毒な作用がある化学物質を分泌するものをいう。毒腺は、動物種によってさまざまな起源をもつ。爬虫(はちゅう)類の毒ヘビやドクトカゲの毒腺は、口腔(こうこう)腺から分化している。毒ヘビの場合は唇腺が、ドクトカゲの場合は舌下腺が変化したもので、ともに毒牙(どくが)に連なっている。両生類のヒキガエルの毒腺(耳腺)は、皮膚腺の一つである。魚類のゴンズイ、オコゼ、ミノカサゴ、アイゴなどでは背びれ、腹びれ、胸びれの基部に、アカエイでは尾部背面の棘(とげ)の基部に、それぞれ毒腺を有するが、ともに皮膚腺である。ウツボ類のなかには口蓋(こうがい)に毒腺を有するものがあり、歯でかむと同時に毒液を注入する。無脊椎(むせきつい)動物では、節足動物に毒腺をもつものが多い。ハチ類では雌の腹部に毒腺を有する。ムカデ、ゲジなどの唇脚類では、胴部の第一体節付属肢(顎肢(がくし))に毒腺を内蔵する。サソリの毒腺は尾節にあり、嚢(のう)状をした一対の腺である。クモの毒腺は頭胸部または基節にあり、上顎にある管状の牙(きば)に開口している。軟体動物では、イモガイ類の歯舌にある毒腺は名高く、アンボイナガイなどはヒトに対して致命的な毒素を分泌する。タコの毒は唾液(だえき)腺に由来し、なかでもヒョウモンダコの毒はきわめて危険である。棘皮(きょくひ)動物のうちフクロウニ、ガンガゼ、オニヒトデなどは、棘の外皮や先端部に毒腺を有する。ラッパウニやシラヒゲウニには、叉棘(さきょく)が特殊化した毒叉棘があり、その部分に毒腺をもつ。
[雨宮昭南]
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精選版 日本国語大辞典
どく‐せん【毒腺】
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