@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

比興【ヒキョウ】

デジタル大辞泉

ひ‐きょう【比興】
[名・形動ナリ]
他の物にたとえて、おもしろく言うこと。転じて、おもしろく興あること。また、そのさま。
「後ろは前に、前は後ろにかはらぬか、と言ひける。さる事やは侍るべき。―の事なり」〈著聞集・一六〉
《「ひきょ(非拠)」の変化した語。一説に「ひきょう(非興)」の意とも》
㋐不都合なこと。不合理なこと。また、そのさま。
「心が本と心得て、強く下種(げす)しくするもまた―なり」〈十問最秘抄〉
㋑いやしいこと。つまらないこと。また、そのさま。
「―な花なりとも」〈中華若木詩抄・下〉
㋒臆病なこと。卑怯なこと。また、そのさま。
「やあ、―なり松右衛門」〈浄・盛衰記

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

大辞林 第三版

ひきょう【比興】
詩経でいう漢詩の六体のうちとから 他のものにたとえておもしろく表現すること。 -争ひ宣べて気質衝揚せり/性霊集
名 ・形動ナリ
おもしろいこと。おかしいこと。また、そのさま。 其の鳥をとらへて毛をつるりとむしりてけり。二品聞かれて-の事に思ひて/著聞 16
いぶかしいこと。不都合なこと。また、そのさま。 この条、不可説なり不可説なり、-の事なり/歎異抄
つまらないこと。下らないこと。また、そのさま。 只当世様は、珍体を以て風情と為し、淳朴を以て-の義と為す/異制庭訓往来
正々堂々としていない・こと(さま)。卑怯。 やあ-なり、松右衛門/浄瑠璃・ひらかな盛衰記
以下は非拠ひきよあるいは非興の転とも

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

ひ‐きょう【比興】
〘名〙 (形動)
[一] (━する) 詩経の六義(りくぎ)の比(ひ)と興(きょう)の修辞法。物にたとえて、おもしろく言うこと。転じて、おもしろいこと。興あること。また、そのさま。〔性霊集‐序(835頃)〕
※古今著聞集(1254)一六「下野敦末、競馬をつかうまつりけるが、十度むなばせをしたりけるを、経信大納言見られて、不幸の物の十列歟といはれたりける、比興の事也けり」
[二] (「ひきょ(非拠)」の変化した語。一説に「ひきょう(非興)」とも)
① 非理。不合理。また、不都合なこと。
※古今著聞集(1254)一一「あまりに供米不法に候て、実の物は入候はで、糟糠のみ入てかろく候故に、辻風に吹上られしを、〈略〉比興の事なりとて、それより供米の沙汰きびしくなりて」
② いやしいこと。つまらないこと。とるに足りないこと。そまつなこと。また、そのさま。
※異制庭訓往来(14C中)「只当世様。以珍躰風情。以淳朴比興之義
※史記抄(1477)一五「かかる比興なる者を称挙して其任に、不称者をは、挙たる人を罰せんなり」
③ あさましいこと。みっともないこと。また、そのさま。
※今川大双紙(15C前)躾式法事「武士の人は、〈略〉臭きもひけふ也」
※浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)三「ヤア比興(ヒケウ)なり松右ヱ門」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

比興」の用語解説はコトバンクが提供しています。

比興の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation