●毘沙門天【びしゃもんてん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
毘沙門天
びしゃもんてん
Vaiśravaṇa
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デジタル大辞泉
びしゃもん‐てん【毘沙門天】
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus
毘沙門天 びしゃもんてん
四天王の一神で,北方の世界を守護する。一般に右手に宝棒,左手に宝塔をもつ姿であらわされ,七福神のひとつとなる。多聞天(たもんてん)ともいう。
出典:講談社
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世界大百科事典 第2版
びしゃもんてん【毘沙門天】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
毘沙門天
びしゃもんてん
仏教の護法神。サンスクリット語バイシュラバナVaiśravanaを吠室囉末拏などと音写し、転じて毘沙門天となる。多聞(たもん)天、遍聞(へんもん)天とも称する。インドのベーダ時代からの神で、ヒンドゥー教ではクベーラkuberaの異名をもつ。もとは暗黒界の悪霊の主であったが、ヒンドゥー教では財宝、福徳をつかさどる神となり、夜叉(やしゃ)、羅刹(らせつ)を率い、帝釈(たいしゃく)天に属して北方を守護する神とされていた。仏教では四天王の一尊で須弥山(しゅみせん)の北方に住し、多数の夜叉を眷属(けんぞく)として閻浮提(えんぶだい)州の北方を守る護法の善神とされた。その形像は甲冑(かっちゅう)を身に着け、憤怒(ふんぬ)の相をし、左手に宝塔を捧(ささ)げ、右手に宝棒または鉾(ほこ)を執(と)り、二夜叉(鬼)の上に座る。また十二天の一とされるが、わが国では単独としても古来から信仰された。信貴山(しぎさん)(朝護孫子寺(ちょうごそんしじ))では毘沙門天を本尊としており、楠木正成(くすのきまさしげ)はその申し子として幼名を多聞丸と称するなど、武将の信仰が厚かった。また平安時代には、王城鎮護のため北方に建てられた鞍馬(くらま)寺に左手をかざした毘沙門天像を安置したり、さらに東寺(教王護国寺)の兜跋(とばつ)毘沙門天像のように密教において特別の彫像も現れるに至った。後世、武将形のまま七福神の一つに数えられ、福徳を授ける神として民間に信仰された。
[江口正尊]
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精選版 日本国語大辞典
びしゃもん‐てん【毘沙門天】
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