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気孔【きこう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

気孔
きこう
stoma
高等植物の表皮にみられる構造。孔辺細胞の間にある2つのレンズ状の間隙で,ここを通して気体が葉の柔組織の腔所に出入りする。この開閉蒸散呼吸同化の諸作用と密接な関係がある。葉の裏面に多く,表面に少いのが通則であるが,例外も多い。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

き‐こう【気孔】
維管束植物の表皮の、孔辺細胞およびその間にある小孔狭義には、すきまだけをいう。光合成呼吸蒸散などの際に空気水蒸気通路となる。陸生植物では葉の裏面に多い。

出典:小学館
監修:松村明
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岩石学辞典

気孔
火成岩にある小さな卵形状または不規則な形状の空洞で,ガスが散したために形成されたものである.気孔は一般に空で二次鉱物で充填されていない空孔である.ラテン語のvesicaは英語のbladderで,浮袋,空気袋などの意がある.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

きこう【気孔 stoma】
陸上植物の表皮にある通気孔で,炭酸ガス・酸素・水蒸気などの出入口となっている。水中に起源した植物が約4億年前に陸上に進出してきたとき,乾燥にどう適応するかは最も重要な進化の条件の一つであった。維管束によって水の通道をよくし,表皮組織をクチクラで包んで水が漏れるのを防ぐ一方で,通気孔としての気孔をつくり,かつ気孔の縁にある2個の孔辺細胞guard cellの開閉によって水の蒸散の調節を行うことで,植物はこの課題を克服している。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

気孔
きこう

植物体の表面にある小さな穴。植物体の地上部の大部分は表皮細胞によって覆われているが、ところどころに二つの孔辺細胞によってつくられるすきまがあり、これを気孔という。気孔は二つの孔辺細胞の働きによって開閉し、植物体内外のガス交換に役だつ。気孔は茎よりも葉に多く存在し、また葉では裏面に多いのが普通である。ただし、コルク形成層が分化して樹皮をもつようになった樹木の茎の表面では、コルク形成層が特殊化してつくる皮目があり、機能を失った気孔にかわって働く。

 一般に、陸上に生活する植物は、土壌から水分を吸収して地上の部分に送って生活しているが、地上部は空気に接しているので乾燥しやすい。そこで、植物体の表面を覆う表皮細胞の表面にはクチクラがあって蒸散を防いでいるが、一方で、とくに葉からの適当な蒸散は植物体内の物質の流れを生ずる意味からも必要であり、気孔はその開閉によって蒸散の調節を行っている。葉は光合成を行うとき、外界から二酸化炭素を取り入れて酸素を放出する必要があり、また光合成を行わないときでも、呼吸に必要な酸素を取り入れて二酸化炭素を放出する必要があり、気孔はこのようなガスの出入の調節も行っている。気孔のすぐ内方の葉の組織には比較的大きな細胞間隙(かんげき)があり、さらに葉の中の細胞間隙へと連絡しているので、葉の中の細胞は外界からくる空気に直接に触れることができる仕組みとなっている。

 普通の表皮細胞には葉緑体が顕著でないが、気孔の孔辺細胞には葉緑体が存在して光合成を行うのが特徴で、ここでつくられる炭水化物が孔辺細胞の膨圧変化に関係していると考えられる。そして、孔辺細胞の形がその膨圧変化によって変わることが、気孔の開閉に関与しているとみられている。しかし、気孔の開閉の機構については、成長ホルモンの介在も考えられるなど、植物生理学上、現在も多くの研究が行われている。

[原 襄]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

き‐こう【気孔】
〘名〙
① 維管束植物の表皮にあって、孔辺細胞でできている部分、および、その間に生ずる小孔。光合成、呼吸、蒸散などの際に空気や水蒸気の通路となる。一般に陸生植物の葉の裏面に多い。
※牙氏初学須知(1875)〈田中耕造訳〉四上「故に葉は〈略〉植物の呼吸機関にして、養気、其気孔と名づくる葉背の小孔より」
※動物小学(1881)〈松本駒次郎訳〉下「昆虫は口にて呼吸せず〈略〉空気を吸放するために外面に各々九個の気孔を開き」
③ 毛穴のこと。
※男女美顔法(1903)〈坂本李堂〉「肌膚(はだ)を清潔にすれば身体の気孔を開いて」
④ 一般に、空気の出入りする穴。また、空気を取り入れるための穴。空気穴。
※米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三「其気孔を填塞し、顔色を美にせんと、磁油を発明したるを、陶器の始めとす」

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