●気【き】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
気
き
qi
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デジタル大辞泉
き【気】
㋐息。呼吸。「
㋑意識。「
㋒物事に反応する心の働き。「
㋓精神の傾向。気質。「
㋔精神の盛り上がり。気勢。「復興の
㋕気分。気持ち。「
㋖あれこれ考える心の動き。心遣い。心配。「どうにも
㋗物事にひきつけられたり、人を恋い慕ったりする気持ち。興味。関心。「彼女に
㋘何かをしようとする、また何かしたいと思う心の動き。つもり。「どうする
2 天地に生じる自然現象。空気・大気や、水蒸気などの気体。「山の
3 あたりに漂う雰囲気。心に感じる周囲のようす。「陰鬱(いんうつ)な
4 ある物がもっている特有の香りや風味。「
5 昔、中国で1年を24分した一つの、15日間。さらに3分した一つを候といい、気は3候からなる。節気。
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き【気〔氣〕】[漢字項目]
[学習漢字]1年

1 息。「気管・気息/一気・呼気・口気」
2 ガス体。「気圧・気化・気体/外気・換気・空気・香気・湿気・臭気・瘴気(しょうき)・蒸気・冷気」
3 天地間に生じる自然現象。「気温・気候・気象/磁気・暑気・天気・電気・陽気」
4 宇宙と人間の根底にあるとされるエネルギー。生命の活力。「運気・元気・正気(せいき)・生気・精気・病気」
5 精神・感情の働き。「気質・気性・気分/意気・陰気・鋭気・狂気・血気・根気・才気・士気・正気(しょうき)・短気・稚気・怒気・平気・本気・勇気」
6 何か特有のようす。「気運・気味/鬼気・景気・語気・妖気(ようき)・霊気・雰囲気」
7 一年を二四分した期間。「気節/節気・二十四気」

1 ガス体。「湯気(ゆげ)」
2 心の働き。気持ち。「気色(けしき)/嫌気・俗気・毒気・山気・若気(わかげ)」
3 ようす。「気配/油気・色気・金気(かなけ)・産気・土気(つちけ)・人気(ひとけ)・水気(みずけ)」
4 病気。「脚気(かっけ)・腰気」
[名のり]おき
[難読]呆気(あっけ)・噯気(おくび)・気質(かたぎ)・気障(きざ)・健気(けなげ)・若気(にやけ)・惚気(のろけ)・呑気(のんき)・暢気(のんき)
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ぎ【気】
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け【気】

1 そのものがもつ要素や傾向。また、それが感じられる状態・気配。「火の
2 そのものから発して、その存在を感じとらせるもの。気体状のもの。におい。味など。
「東おもての朝日の―いと苦しければ」〈かげろふ・下〉
3 それを感じられる心の状態。気分。心地。
「恐しき―も覚えず」〈源・夕顔〉
4 気候。天気。
「―を寒み葦(あし)の汀(みぎは)もさえぬれば流ると見えぬ池の水鳥」〈和泉式部続集〉
5 病気。
「脚の―起こりて」〈落窪・三〉
6 (多く「気が付く」の形で)産気。
「今朝から―がつきて、今日生まるるとて」〈浮・胸算用・二〉

1 動詞・形容詞に付いて、なんとなく、漠然としたなどの意を表す。「
2 主として形容詞、時に動詞・形容動詞に付いて、ようすが…であるという意を表す。「

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げ【気】
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け【気/希/稀】[漢字項目]
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世界大百科事典 第2版
き【気 qì】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
気
き
中国哲学の用語。気という語は殷(いん)周の甲骨文、金文の資料や『詩経』『書経』にはみられないが、『論語』をはじめ戦国時代以後の各学派の文献に多く現れる。元来中国人は、人の気息、風(大気)や霧、雲の類、湯気などを気として認識した。そして(1)気は空気状のもので、天地の間に遍満して流動変化するとともに、人の身体の中にも満ちていると考えた。(2)気は天地万物を形成し、かつ気が生命力、活動力の根源であって、人の身体的、精神的諸機能もすべて気から生ずると考えた。(3)陰(いん)なる気と陽(よう)なる気、あるいは五行(ごぎょう)(木火土金水)の気という2種類または5種類の気を考え、この多様な気の配合、循環などによって事物の異同や生成、変化を説明した。(4)これらの多様な気の本(もと)となる根源の一気を考えてそれを元気(げんき)と称し、元気による万物の生成を説いた。気の思想は、だいたい上記(1)から(4)の順序を追って重層的に展開し、前漢のなかばごろまでに気の概念はほぼ定着して清(しん)末まで基本的な変化はなかった。かくて漢代以後、種々の系列の思想において気による生成論が説かれ、宋(そう)代以降の新儒学(性理学)においては、気は物質の根源を表す語としてその理気哲学の体系中に組み込まれ、きわめて重要な役割を果たした。なお気は狭義の哲学用語としてだけではなく、天文、気象、医学、芸術、兵法、政治等々多くの分野の理論のなかで、古来重要な用語として用いられた。
[山井 湧]
『黒田源次著『気の研究』(1977・東京美術)』▽『小野沢精一他編『気の思想』(1978・東京大学出版会)』
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精選版 日本国語大辞典
き【気】
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ぎ【気】
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け【気】
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げ【気】
(2)「清げ」は「清ら」に対して一段下の美を表わすというが、これは後者の用法と関係するものであろう。また、(イ)の挙例「身の鏡」のように断定を遠慮する場合もある。現代語では「~そうだ」「らしい」に代わられるなどして、あまり使われなくなっている。
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