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水上滝太郎【みなかみたきたろう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

水上滝太郎
みなかみたきたろう
[生]1887.12.6. 東京
[没]1940.3.23. 東京
小説家,評論家,劇作家。本名,阿部章蔵。 1912年慶應義塾大学卒業。 10年『スバル (昴) 』に短歌を発表し,『明星』派の歌人として出発したが,永井荷風の主宰する『三田文学』に『山の手の子』 (1911) を書いて小説に転じ,戯曲『嵐』の成功とともに作家として立った。外遊 (12~16) 後明治生命に入社,実業人として同社専務 (40) ,毎日新聞社重役 (39) に進むかたわら,良識ある正義派として『大阪』 (22) ,『大阪の宿』 (25~26) ,『銀座復興』 (31) など写実的手法に基づく文明批評作風を大成した。第2次『三田文学』創刊 (26) 後は同誌の精神的主幹として重きをなした。随筆評論集に『貝殻追放』 (20~41) がある。

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デジタル大辞泉

みなかみ‐たきたろう〔‐たきタラウ〕【水上滝太郎】
[1887~1940]小説家評論家。東京の生まれ。本名、阿部章蔵。父の創立した生命保険会社に勤務するかたわら、「三田文学」などに作品を発表。小説「大阪」「大阪の宿」、評論・随筆集「貝殻追放」など。

出典:小学館
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus

水上滝太郎 みなかみ-たきたろう
1887-1940 明治-昭和時代前期の小説家,評論家。
明治20年12月6日生まれ。阿部泰蔵の4男。永井荷風に師事し,「三田文学」に「山の手の子」を発表して注目された。代表作に長編「大阪の宿」,随筆・評論集「貝殻追放」など。父創業の明治生命で専務をつとめた。昭和15年3月23日死去。54歳。東京出身。慶大卒。本名は阿部章蔵。

出典:講談社
(C)Kodansha 2015.
書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

世界大百科事典 第2版

みなかみたきたろう【水上滝太郎】
1887‐1940(明治20‐昭和15)
小説家,批評家,劇作家。東京生れ。本名阿部章蔵。慶応義塾大学部理財科在学中に,文科教授として新たに迎えられた永井荷風の講義に啓発され,創作欲をたかめる。1911年,荷風が主宰する《三田文学》に発表した処女作《山の手の子》が好評を博し,同じ慶応の文科生だった久保田万太郎とともに三田系の新進作家として認められた。翌年,理財科卒業後,ハーバード大学に留学,ロンドン滞在を経て,16年帰国した。この年,明治生命保険相互会社に入社,以後,するまで会社員と作家の二重生活をつらぬいた。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

水上滝太郎
みなかみたきたろう
(1887―1940)

小説家、評論家、劇作家。明治20年12月6日、東京生まれ。本名阿部(あべ)章蔵。筆名は敬愛した泉鏡花の小説『風流線』『黒百合(くろゆり)』の主人公からとったもの。慶応義塾大学理財科在学中に、久保田万太郎らを知り、師永井荷風の影響を受ける。1911年(明治44)『三田文学』に小説『山の手の子』を発表して注目され、第一作品集『処女作』(1912)を刊行。12年(明治45)ハーバード大学に留学。卒業後ロンドンへ渡り、16年帰国。父(阿部泰蔵)の創設した明治生命保険相互会社(現明治安田生命保険相互会社)に勤めるかたわら、創作の筆をとり、『海上日記』(1917)、『日曜』(1920)、『大阪』(1923)、『大阪の宿』(1926)、『果樹』(1929)、『倫敦(ロンドン)の宿』(1935)、『遺産』(1936)など多くの作品集を刊行。また「貝殻追放(かいがらついほう)」の題により203編の評論・随筆を残した。25年からは『三田文学』の編集委員となり、「精神的主幹」として後進の育成にも尽力。水上の文学は強い道義性と文明批評性に特色をもち、実生活においても多くの敬愛を集めた。昭和15年3月23日没。

[柳沢孝子]

『『水上滝太郎全集』全12巻(1940~41/増補再刊・1983~84・岩波書店)』『今井達夫著『水上滝太郎』新装版(1984・フジ出版社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

みなかみ‐たきたろう【水上滝太郎】
小説家、劇作家。本名阿部章蔵。東京出身。慶応義塾大学理財科卒。父の創立した明治生命に入社、専務取締役まで進み、最晩年は大阪毎日新聞社取締役をかねた。学生時代「三田文学」を中心に作品を発表、注目される。以後も実業人として生きるかたわら多くの小説、評論を発表した。著作「山の手の子」「大阪」「大阪の宿」「貝殻追放」など。明治二〇~昭和一五年(一八八七‐一九四〇

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