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水神【すいじん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

水神
すいじん
water gods
水の神。河川,湖,池,井戸の中に住む神であり,灌漑用水や堰の守護神であり,水難防止,雨乞いに際して崇拝される神である。水の力を神観念のなかにとらえ,この神を畏怖し,親しみ,また供物を捧げて祈り,懇願してきた。オーストラリアでは,水神が池や水辺を荒すといい,立入り禁止の池に入ると水神に襲われ命を落すと伝えられている。グリーンランドには,人に害を与える水神を去らせるため,泉の水は飲まないという定めがある。アメリカインディアンは,五大湖やミシシッピ川などのほとりで水神に供物を捧げる。病は水からという観念から,水神の意をやわらげるのである。一方,ヒンドゥー教徒の間では,川は生ける人格的存在であって,彼らは川に親しみ,ここで誓約し,沐浴して清めている。水神は神話のなかにもみられ,ヘラクレスの敵は水神アケロスであり,アケロスの力を恐れて人々はこれに供物を捧げた。また東南アジア,中国などでは,水は稲作になくてはならず,豊穣を祈って水神を迎え,盛大な祭宴を催している。日本でも水神はやはり水稲作農耕と深くかかわっており,井戸神・川神などとして祀られてきた。水神の祭りは一般に6月や 12月に行われるが,祇園,津島などの天王祭と結びついた厄祓い的性質をもつ夏の祭りもある (→天王信仰 ) 。またヘビや河童などとして祀られることも多い。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

すい‐じん【水神】
水をつかさどる神。飲み水や田の水などを支配する神。水伯

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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み‐な‐かみ【水神】
《「な」は「の」の意の格助詞》水をつかさどる神。すいじん。
「―に祈るかひなく涙川うきても人をよそに見るかな」〈後撰・恋一〉

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世界大百科事典 第2版

すいじん【水神】
水はあらゆる生命の生成と存続にとって不可欠の存在であるところから,世界各地においてそれ自体が超自然力を保持するものとみなされる例は多く,さらに水(雨,海洋,河川,井戸など)をつかさどる独立の神格が崇拝される例も多い。トロイア人がスカマンドロス川Skamandrosの聖なる力を信仰し,牛や馬を供犠として深みに投じたことや,ガンガー(ガンジス川)が清浄力をもつとされ,古代から現代にいたるまで沐浴する者が後を絶たず,遺骨が投棄されることはよく知られている。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

みずがみ【水神】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

すいじん【水神】
飲料水や水稲耕作に必要な水をつかさどる神。川・井戸・泉などのほとりにまつられる一方、蛇・河童・竜などの姿で表される。水伯。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

水神
すいじん
水の神。『日本書紀』には水神として罔象(みずはのめ)の神名がある。水は日常の生活に欠くことのできないことはいうまでもないが、日本では農業とくに水田稲作のために水神に対する信仰が重んぜられている。水神は水のある場所によって川の神、泉の神、滝の神、池の神、井戸神などの名で信仰されている。土地によって期日は異なるが、それぞれ祭祀(さいし)が行われている。稲作に関してもっともたいせつな田の神は、日の神と水の神との間に生まれたと田植唄(うた)に歌われている。
 全国各地で共同の水源を利用している家々では水神講をつくって、講員が順に講元を務めて水神を祀(まつ)っている。岡山県では七夕(たなばた)に水神を祀り井戸替えをする所が多く、正月若水をくみに行くときに水神に供え物をする。熊本県下では春秋の彼岸(ひがん)に川祭りを行っており、水神はナスが好きといわれて、これを供え物としている。水の神については多くの伝説・昔話がある。水神は女神で水底で機(はた)を織っているという機織淵(はたおりぶち)などの伝説がある。民間伝承では水神を蛇体と伝えている例が多く、そのほかウナギ、タニシなどを水の主(ぬし)としている所もある。河童(かっぱ)は水神の零落した姿といわれており、九州では川祭りをするとき河童を水神として祀っている所がある。[大藤時彦]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

すい‐じん【水神】
〘名〙 水をつかさどる神。水の神。水伯(すいはく)
※菅家文草(900頃)五・左金吾相公、於宣風坊臨水亭餞別奥州刺史「城門存慰嘱関吏、江渡平安祈水神
※歌謡・姫小松(1705‐06)下「川にはすいじん谷には木霊(こだま)」 〔史記‐始皇本紀〕

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み‐な‐かみ【水神】
〘名〙 (「な」は「の」の意) 水をつかさどる神。水の神。すいじん。
※後撰(951‐953頃)恋一・五八五「みな神に祈るかひなく涙河うきても人をよそに見る哉〈よみ人しらず〉」

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