●水酸化カリウム【すいさんかカリウム】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
水酸化カリウム
すいさんかカリウム
potassium hydroxide
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デジタル大辞泉
すいさんか‐カリウム〔スイサンクワ‐〕【水酸化カリウム】
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栄養・生化学辞典
水酸化カリウム
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世界大百科事典 第2版
すいさんかカリウム【水酸化カリウム potassium hydroxide】
[性質]
潮解性の強い無色の固体。室温では水酸化ナトリウムと同形の斜方晶系α型,高温では岩塩型立方晶系のβ型。転移温度248℃。融点360.4℃。沸点1320~1324℃。比重2.05(25℃)。融解熱1.80kcal/mol。生成熱102.7kcal/mol。反磁性で磁化率-0.590×10-6emu。水に溶けるとき多量の熱を発生する。
出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)
水酸化カリウム
すいさんかかりうむ
potassium hydroxide
カリウムの水酸化物。カ性カリcaustic potashともいう。カ性とは「皮膚を侵す」の意である。古くは炭酸カリウムを水酸化カルシウムで複分解する方法(カ性化法)で製造されたが、今日では塩化ナトリウムから水酸化ナトリウムを製造するのと同様に、塩化カリウム水溶液を電解する方法が用いられる。この場合、黒鉛陽極と鉄陰極をアスベスト製有孔膜で隔離して行う隔膜法と、水銀陰極を用いる水銀法とがある。製品の純度は水銀法のほうが高い。市販品は普通半球形の錠剤または棒状に成形されている。
無色、斜方晶系の結晶で、水酸化ナトリウムと同型の構造をとるが、248℃以上では立方(等軸)晶系に転移し、塩化ナトリウム型となる。潮解性で、空気中に放置すると湿気を吸って溶け、二酸化炭素を吸収して炭酸カリウムとなる。水に溶けるとき多量の熱を発する。水溶液は強いアルカリ性を示す。アルコール類にもよく溶け、その溶液は各種の反応に用いられる。水酸化カリウムは水酸化ナトリウムとよく似た化学的性質をもつが、一般にそれよりも激しい。一、二および四水和物も知られている。
各種カリウム化合物、カリガラス、軟せっけん、染料(インジゴなど)、合成繊維原料(テレフタル酸など)などの製造に用いられるほか、アルカリ電池、分析試薬、二酸化炭素吸収剤などに用いられる。劇薬(許容濃度1立方メートル当り2ミリグラム)なので、取扱いには水酸化ナトリウムと同様、密栓して保存するなど注意が必要である。
[鳥居泰男]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典
すいさんか‐カリウム スイサンクヮ‥【水酸化カリウム】
出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版
水酸化カリウム
スイサンカカリウム
potassium hydroxide
KOH(56.11).カセイカリともいう.塩化カリウム水溶液を隔膜を用いて電解すると陰極室に得られる.無色半透明の固体.常温では斜方晶系で水酸化ナトリウムと同型.248 ℃ で等軸晶系岩塩型構造のβ形に転移する.密度2.05 g cm-3.融点360.4 ℃,沸点1320 ℃.潮解性で,水100 g に対する溶解度は97 g(0 ℃),112 g(20 ℃),178 g(100 ℃).エタノールに可溶,エーテルに不溶.もっとも強いアルカリで,化学的性質は水酸化ナトリウムによく似ているが,腐食性,二酸化炭素や水の吸収能は水酸化ナトリウムよりも強い.一,二および四水和物が存在する.カリガラス,軟せっけん,カリウム塩,アルカリ蓄電池,マッチの製造,二酸化炭素の吸収剤,分析試薬,有機合成などに用いられる.劇薬であり,眼や皮膚に触れないように注意する.[CAS 1310-58-3]
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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