●水酸化カルシウム【すいさんかカルシウム】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
水酸化カルシウム
すいさんかカルシウム
calcium hydroxide
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デジタル大辞泉
すいさんか‐カルシウム〔スイサンクワ‐〕【水酸化カルシウム】
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栄養・生化学辞典
水酸化カルシウム
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世界大百科事典 第2版
すいさんかカルシウム【水酸化カルシウム calcium hydroxide】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
水酸化カルシウム
すいさんかかるしうむ
calcium hydroxide
カルシウムの水酸化物。消石灰ともいう。酸化カルシウム(生石灰)に水または水蒸気を作用させると得られる(生石灰の消和)。急速に生成したものは白色粉末であるが、水中に放置すると六方晶系の板状晶に変わる。加熱すると580℃で水蒸気を出して分解し、酸化カルシウムに戻る。
Ca(OH)2→CaO+H2O
水にわずかしか溶けず、しかも温度が上昇すると溶解度はかえって減少する。水溶液は石灰水とよばれ、強いアルカリ性を示す。工業的には懸濁液の形で使われることが多く、これは石灰乳とよばれる。固体または溶液の状態で二酸化炭素を吸収し、水に不溶性の炭酸カルシウムに変わる。
Ca(OH)2+CO2→CaCO3+H2O
また、塩素を吸収して次亜塩素酸カルシウム(高度さらし粉の主成分)を生成する。
水酸化カルシウムは安価な強アルカリ物質なので、酸性廃棄物の処理剤、酸性土壌の中和剤、消毒剤などとして用いられる。化学工業ではさらし粉の原料となるほか、反応用アルカリとして広く利用され、建築分野でもモルタル、漆食(しっくい)の材料として重要である。
[鳥居泰男]
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精選版 日本国語大辞典
すいさんか‐カルシウム スイサンクヮ‥【水酸化カルシウム】
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化学辞典 第2版
水酸化カルシウム
スイサンカカルシウム
calcium hydroxide
Ca(OH)2(74.09).消石灰ともいう.酸化カルシウムと水とを反応させるか,またはカルシウム塩の水溶液に水酸化アルカリを加えると得られる.無色の六方晶系結晶.密度2.24 g cm-3.580 ℃ で完全に分解し,水を失って酸化カルシウムとなる.水にはわずかに溶けて強い塩基性を示す.水100 g に対する溶解度は0.18 g(0 ℃),0.13 g(50 ℃),0.077 g(100 ℃).水溶液は石灰水とよばれる.アンモニウム塩水溶液に加えるとアンモニアを遊離し,酸に溶けてカルシウム塩をつくる.空気中では二酸化炭素を吸収して炭酸カルシウムを生じる.塩素を作用させるとさらし粉ができる.炭酸ナトリウムと反応して水酸化ナトリウムを生じる.安価な強塩基性物質として土壌の中和剤などに使用される.また,しっくい,モルタルの原料,防火塗料,さらし粉,パルプ,カルシウム塩の製造,皮なめし,有機合成,二酸化炭素の吸収剤,食品添加剤,凝固剤,消毒剤,医薬品,化粧品などに用いられる.[CAS 1305-62-0]
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