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汚穢【おえ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

汚穢
おえ
pollution
不浄性, (けが) れのこと。一般的には死にまつわる人や場所,女性の経血,排せつ物に関するものなど社会宗教的脈絡における穢れを連想させる。しかし穢れそのものは実体というよりも関係概念である。既に出来上がっている体系に対して異質で奇異とみなされているもの,また,体系化を拒否するものが穢れとして生起してくる。それゆえそれぞれの文化において何が穢れたものとなるかは一定ではない。たとえば,に土やがあるのは自然だが,寝室ベッドに入り込んでいると土や砂はいものとされる。土や砂それ自体が汚く穢れているのではなく,外に在るはずのものが内部に入り込むことによって生じている,通常のカテゴリーの混乱が穢れの原点である。それゆえ境界性を持つものは穢れの対象となりやすいし,広い意味でのタブー (禁忌) と考えてよい。しかしタブー一般は必ずしも不浄性と結び付かず,逆にのように神聖なものとして表象されることもある。穢れは当該文化の不浄性と結び付き,文化的に否定的な実体として表象される点が特徴的である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

お‐わい〔ヲ‐〕【汚×穢】
けがれていること。よごれているもの。おあい。
大小便糞尿(ふんにょう)。おあい

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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お‐あい〔ヲ‐〕【汚×穢】

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お‐え〔ヲヱ〕【汚×穢】
おわい(汚穢)」に同じ。〈和英語林集成

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精選版 日本国語大辞典

お‐あい ヲ‥【汚穢】
〘名〙 (「あい」は「穢」の慣用音) =おわい(汚穢)
※明治大正見聞史(1926)〈生方敏郎〉乃木大将の忠魂「泥や小石やおあいを運ぶにさへギャソリンの臭い煙を景気よく後に残して走ってゐるが」

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お‐え ヲヱ【汚穢】
〘名〙 けがらわしいこと。穢の禁忌に抵触すること。また、きたないもの。わえ。〔書言字考節用集(1717)〕
※花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉中一「上部(うはべ)から視れば如何にもキラキラとして美麗であるが下には種々の汚穢(ヲヱ)を隠くし」

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お‐かい ヲクヮイ【汚穢】
※狐の裁判(1884)〈井上勤訳〉八「又頭に帽を載だき只上表(うはべ)のみこれ飾りて、汚穢(ヲクヮイ)極まる社会(なかま)をも、我よく之を明らめたり」

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お‐わい ヲ‥【汚穢】
〘名〙
① けがれ、よごれていること。また、そのもの。おあい。おかい。
※俳諧・末若葉(1697)下「水雪のいさぎよきも止って、うごかざる時は汚穢をなせり」 〔史記‐秦始皇本紀〕
② (━する) けがすこと。よごすこと。
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一一「飲食男女の慾を以て、その身を汚穢せず」
③ 糞尿(ふんにょう)。おあい。
※漫談集(1929)花の噂〈大辻司郎〉「菜の花見〈略〉春風そよそよと、時たまオワイの香もゆかしいものだ」

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わ‐え ‥ヱ【汚穢】
〘名〙 きたないこと。けがれていること。また、そのもの。おえ。
※権記‐長保三年(1001)六月二〇日「賀茂吉田社四至内不浄汚穢之由有」

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