●油座【あぶらざ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
油座
あぶらざ
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デジタル大辞泉
あぶら‐ざ【油座】
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世界大百科事典 第2版
あぶらざ【油座】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
油座
あぶらざ
中世の油商人の組織。油は古くからゴマ、エゴマ、木の実を原料として製造され、多くは灯油として寺社や公家(くげ)で使用された。油は最初荘園(しょうえん)年貢として徴収されていたが、しだいに徴収が不可能になるにつれて、支配下の商人に調達させることになり、商人も保護を受ける必要性から、寄人(よりうど)や神人(じにん)として大寺社に結集し、平安後期には油座が成立した。座衆は社寺に灯油を献納するなどの奉仕をする一方、余剰油の販売を許され、そのため関銭(せきせん)、津料(通行課役)免除の特権や原料胡麻の仕入れ、製油、販売の優先権を与えられた。とくに石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)に奉仕した山城(やましろ)大山崎(おおやまざき)油座(油神人)や興福寺大乗院(こうふくじだいじょういん)を本所とした符坂(ふさか)油座(春日(かすが)社白人神人)は有名。戦国時代には従来の油座の多くは衰微し、各地の城下町や寺社に大名保護の油座が成立した。油座は織田信長、豊臣(とよとみ)秀吉のときに破棄を命じられた。
[小西瑞恵]
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精選版 日本国語大辞典
あぶら‐ざ【油座】
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旺文社日本史事典 三訂版
油座
あぶらざ
胡麻 (ごま) ・荏胡麻 (えごま) を原料とし灯油の製造・販売に従事。鎌倉末期から室町時代にかけて活躍し,大山崎離宮八幡宮の油座は特に有名。ほかに奈良の興福寺,筑紫の筥崎 (はこざき) 八幡宮などに属する油座があった。
出典:旺文社日本史事典 三訂版
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