●沽却【コキャク】
デジタル大辞泉
こ‐きゃく【×沽却】
売り払うこと。売却。
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世界大百科事典 第2版
こきゃく【沽却】
売却すること。中世の土地売却証文は,一般にその冒頭を〈売渡〉〈沽却〉などの文言で書き出すので,〈売券〉〈沽券〉〈沽却状〉などという。平安時代から鎌倉時代前期には,むしろ沽券が一般的といえるが,以後しだいに売券に圧倒されていく。この〈沽〉という語が〈うる〉〈かう〉の両義をもち,小売・小買を意味するという本来の語義を考えると,この用法の変化に売買観念の変質を見ることも可能である。【勝俣 鎮夫】
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精選版 日本国語大辞典
こ‐きゃく【沽却】
〘名〙 物品を売り払うこと。売却。
※東南院文書‐四ノ二・延暦二〇年(801)一二月一六日・東大寺三綱牒案「件占地、於寺家無益、若有沽却者、以稲四千束充価直」
※金刀比羅本平治(1220頃か)下「柴木を下し、沽却(コキャク)して、妻子をはごくむものにて」
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