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法華経【ほけきょう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

法華経
ほけきょう
大乗仏教の重要な経典の一つ。正しくは『妙法蓮華経』 Saddharmapuṇḍarīka-sūtra。成立年代不詳。数種のサンスクリット原典が現存漢訳では鳩摩羅什のものが最も有名。ほかに竺法護訳『正法華経』,闍那崛多,達磨笈多共訳『添品妙法蓮華』がある。またチベット訳,ウイグル語訳,西夏語訳,モンゴル語訳,満州語訳,朝鮮諺文訳などがあり,この経典が非常に広い地域にわたって読誦されたことがわかる。日本教史上においてもきわめて重要視され,この経典を根幹として天台宗日蓮宗が開かれた。

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デジタル大辞泉

ほけ‐きょう〔‐キヤウ〕【法華経】
《〈〉Saddharmapuṇḍarīka-sūtraの訳「妙法蓮華経」の大乗仏教の最も重要な経典の一。漢訳は、竺法護(じくほうご)訳10巻(正法華経)、鳩摩羅什(くまらじゅう)訳8巻、闍那崛多(じゃなくった)ら訳8巻(添品妙法蓮華経)の3種が現存するが、ふつう羅什訳をさす。28品からなり、譬喩を交えた文学的な表現で法華一乗の立場や永遠の生命としての仏陀を説く。天台宗日蓮宗の所依(しょえ)の経典。ほっけきょう。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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ほっけ‐きょう〔‐キヤウ〕【法華経】

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世界大百科事典 第2版

ほけきょう【法華経】
大乗仏教経典の一つ。天台宗,日蓮宗の中心聖典。原題はサンスクリットで《サッダルマプンダリーカ・スートラSaddharmapuṇḍarīka‐sūtra》(白蓮華のごとき正しい教え)。サンスクリット語原典,チベット語訳および漢訳3種が現存する。漢訳は竺法護(じくほうご)訳《正法華(しようほつけ)経》,クマーラジーバ(鳩摩羅什(くまらじゆう))訳《妙法蓮華経》,闍那崛多(じやなくつた)・達摩笈多(だつまぎゆうた)共訳《添品(てんぽん)妙法蓮華経》であるが,一般に用いるのはクマーラジーバ訳である。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ほけきょう【法華経】
代表的な大乗仏教経典。漢訳6種(3種が現存)のうち、二八品より成る鳩摩羅什くまらじゆう訳の「妙法蓮華経」八巻が最も広く流布。三乗が一乗に帰すること、釈迦が永遠の仏であることなどを説く。天台宗・日蓮宗の所依の経典。ほっけきょう。

出典:三省堂
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ほっけきょう【法華経】
ほけきょう法華経

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日本大百科全書(ニッポニカ)

法華経
ほけきょう
インド大乗仏教初期に成立した経典で、すべての仏教テキストのうちでも、もっとも重要な経の一つ。サンスクリット原典はサッダルマ・プンダリーカ・スートラSaddharmapundarka-straといい、ネパールにその完全な写本が数種伝えられ、20世紀初めに完本が出版された。そのほか中央アジア(西域)本、ギルギット(カシミール)本などがあり、チベット訳もある。漢訳は、(1)竺法護(じくほうご)訳『正(しょう)法華経』10巻(286)、(2)鳩摩羅什(くまらじゅう)訳『妙法蓮華経(みょうほうれんげきょう)』7巻(406)、(3)闍那崛多(じゃなくった)他訳『添品(てんぼん)妙法蓮華経』7巻(601)の3本がある。(1)はサンスクリット原典に比較的近いが、解読しがたい。(2)が断然群を抜いて広く読まれ、それが中国や日本の仏教に与えた影響、そしてそれを通じて文学などにみえる反映は、あらゆる仏教経典をあわせたもののなかで最大である。ただし(2)は当初数か所の欠落があり、それらはやや後代に付加され、さらに(3)の補訳の一部を含む。
 現行の『妙法蓮華経』は「提婆達多品(だいばだったぼん)」を加えているが、羅什訳原本にも他書にもなく、それを除くと、すべてのテキストが27章からなる。これらを前半の13章(『妙法蓮華経』だけ14章まで)と後半の14章とに分け、前半を「迹(しゃく)門」、後半を「本門」とする。
 迹門の中心思想は、当時の仏教において、声聞(しょうもん)と縁覚(えんがく)のいわゆる小乗の二乗と、菩薩(ぼさつ)の大乗との計三乗を、一乗(一仏乗)に統一することを説き、さまざまな仏教帰依(きえ)の方便(手段)がことごとく成仏の因縁となることを教えて、ここには寛容宥和(ゆうわ)の思想がみられる。「譬喩(ひゆ)品」(以下章名は『妙法蓮華経』による)だけではなく、多くの章は、まことに巧みな譬喩を交えて、仏教信仰を勧め、また、この『法華経』を尊重すべきことを教える。「見宝塔品(けんほうとうぼん)」などに宝塔について説かれるのは、当時ブッダ(釈迦(しゃか))や偉大な仏教者にゆかりの品々を祀(まつ)った塔(これをストゥーパという)を崇拝していた人々と、この経との密接な関係を物語るとみられる。
 本門の思想は、「如来寿量(にょらいじゅりょう)品」に明言されるように、かつてこの地に現れた歴史上のブッダは方便の姿にすぎず、本来の仏は永遠に滅びることのない久遠(くおん)常住不滅であることを強調する。「常不軽(じょうふぎょう)菩薩品」には、どんな場合にも、どんな人に対しても、尊敬を実践した菩薩の物語がある。「観世音(かんぜおん)菩薩普門(ふもん)品」は、観世音菩薩があまねく衆生を救済することを説いて、観音(かんのん)信仰の根拠となり、この章が独立し、『観音経』として広く読まれて現在に至る。
 古くから、『法華経』をよりどころとして自説をたて、学派・宗派を確立した人々は数多く、また注釈書も圧倒的に多い。とくに、この経に依拠して、中国の智ぎに始まる天台宗は、最澄(さいちょう)により日本に伝えられ、その本拠の比叡山(ひえいざん)には、以後の出家者のほぼすべてが、いったんは籠(こも)って修行し、鎌倉仏教の祖師たちもここに学んだ。なかでも日蓮(にちれん)が『法華経』そのものに傾倒して、「南無妙法蓮華経」の唱題を始めたことは名高い。日蓮宗の系譜から出る現在の日本のいわゆる新宗教の多くも、『法華経』の精神の実践に活躍している。[三枝充悳]
『坂本幸男・岩本裕訳注『法華経』上中下(岩波文庫) ▽松濤誠廉他訳『法華経1・2』(長尾雅人・梶山雄一監修『大乗仏典4・5』1975、76・中央公論社) ▽織田得能著『法華経講義』(1978・東方出版)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ほけ‐きょう ‥キャウ【法華経】
[1] (Saddharmapuṇḍarīka-sūtra) 「妙法蓮華経(みょうほうれんげきょう)」の略称。大乗仏教の重要な経典の一つ。漢訳に竺法護訳一〇巻(二六五‐三一六年)、鳩摩羅什訳八巻(四〇六年)、闍那崛多・達磨笈多訳八巻(六〇一年)の三種が現存するが、羅什訳が最も有名で、通常は同訳をさす。詩や譬喩・象徴を主とした文学的な表現で、一乗の立場を明らかにし、永遠の仏を説く。中国では羅什訳の後、注釈が多く出、中でも智顗(ちぎ)(=天台大師)の法華三大部(「法華玄義」「法華文句」「摩訶止観」各一〇巻)は有名。智顗は本経に基づいて天台宗を開き、最澄はこれを伝えて日本天台宗を開いたが、日蓮に至ってこの経による新仏教が開創された。ほっけきょう。
※書紀(720)推古一四年是歳「皇太子亦法華経を岡本宮に講す」
[2]
① 香木の名。分類は伽羅(きゃら)。香味は辛苦。六十一種名香の一つ。もとは経の軸で、数が八つあるので一部八巻の意からの名とも、また、法華経の軸であるところからの名ともいう。〔名香合(1502)〕
② その鳴き声にかけてウグイスをいう。
※雑俳・柳多留‐一一五(1831)「百人ながら法花経は読ぬなり」

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ほっけ‐きょう ‥キャウ【法華経】

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旺文社日本史事典 三訂版

法華経
ほけきょう
仏教経典の一つ
『妙法蓮華経』の略称。8巻。鳩摩羅什 (くまらじゆう) の漢訳本が広く流布。聖徳太子が講義し,奈良時代には,成仏不可能とされた女人救済の唯一の経として,法華滅罪之寺(国分尼寺)も建てられ,『金光明最勝王経』『仁王 (にんのう) 経』とともに護国三経の一つとなった。天台宗・日蓮宗の根本経典。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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