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洋銀【ようぎん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

洋銀
ようぎん
German silver
銅 Cuにニッケル Ni10~20%,亜鉛 Zn15~25%を加えた合金で,洋白ともいう。 JISの C7351,C7451などがこれに相当する。 Cu-Ni合金は全率固溶体で,これに亜鉛を 30%以下の程度加える範囲ではやはり固溶体合金である。色沢が銀に似て耐食性もよいので,古くから装飾品食器などに銀の代用品として用いられ,また医療器械,計測器にも使われる。普通品の引張り強さは 480~490MPa程度で特に強くはないが,Ni18~20%,Zn20~28%のものは 686MPaに増強,冷間加工材はさらに 784MPa以上となり,特にばね性がよくなるので,リレー接点,スイッチ,ジャックなどの電気機器用,計測器用ばねとして重用される。鋳物用には Ni20%,Zn5~10%のほかスズ3%,鉛5%を加えたものが,バルブコック,光学器械部品などに用いられる。 (→銅ニッケル合金 )

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

よう‐ぎん〔ヤウ‐〕【洋銀】
銅合金一種。銅45~65パーセントにニッケル6~35パーセント、亜鉛15~35パーセントを加えたもの。光沢のある銀白色で、加工性に富み、洋食器装飾品などに広く使用。洋白。
江戸末期から明治初期にかけて日本に移入された外国銀貨

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

ようぎん【洋銀 nickel silver】
銅‐ニッケル‐亜鉛合金で,洋白ともいう。ニッケル6~35%,亜鉛15~35%と銅とから成る組成のものがある。耐食性がよく,美しい銀白色であるので,洋食器あるいは装飾用として広く使用される。工業的には板に加工した後,低温焼きなましをして硬化し,ばね材料とする用途が重要である。銅合金【大久保 忠恒】

出典:株式会社平凡社
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ようぎん【洋銀】

[日本]
 幕末・維新期に日本に流入した外国貨幣。1858年(安政5)6月日米修好通商条約が調印され,ついで日蘭日露日英,日仏との各条約も結ばれ,日本の商品を外国貨幣で購入することを認めたので,翌年5月の開港契機として洋銀が流入した。その大部分はメキシコ・ドルであったが,イギリス,アメリカ,フランスなどの諸外国の洋銀も含まれていた。当時,内外金銀比価は著しく不均衡で,日本では銀貨に比べて金貨の価値が低く評価されていたので,これに着目した外国商人は洋銀を持ち込んで日本の一分銀に替え,これを小判一分金と交換して海外に輸出し莫大な利益を上げた。

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精選版 日本国語大辞典

よう‐ぎん ヤウ‥【洋銀】
〘名〙
① 銅・ニッケル・亜鉛からなる合金。光沢のある銀白色で、安価な上に堅くて耐食性に富み、加工しやすいので、広く銀の代用として装飾品や食器などに用いられる。電気抵抗線やばねの材料ともなる。洋白。
※風流仏(1889)〈幸田露伴〉団円「阿波縮の浴衣、綿八反の帯、洋銀の簪位の御姿を見しは」
② 江戸末期から明治初期にかけて、貿易上から日本に移入された外国の銀貨。主として重量七匁二分(約二七グラム)程度のものが多い。スペイン、メキシコ、アメリカ、イギリス、フランスなどの銀貨であるが、当時東洋貿易市場で最も信用度と流通力のあったメキシコの八レアル銀貨が圧倒的に多かった。
※金銀御吹替次第(1800頃)三編三(古事類苑・泉貨五)「洋銀同位之銀を以、壱分銀吹増被仰出候間」

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

洋銀
ヨウギン
German silver, nickel silver

洋白ともいう.Cu 52~80質量%,Ni 5~35質量%,Zn 10~35質量% よりなるCu-Ni-Zn三元合金.その光沢は銀に似て,昔から装飾用,食器,楽器,そのほか銀の代用として利用されてきた.一方,ばね特性および耐食性にすぐれ,ばね,化学機械用材料として工業的に広く用いられている.この合金はまた,電気抵抗が高く,耐熱,耐食性がよいので,一般電気抵抗体として利用される.しかし,抵抗の温度係数が高いので,精密抵抗器用としては向かない.主として加工材に製造され,鍛造,圧延,焼なましにより,線材,板材に加工し,上記の使用に供されている.鋳物としては,耐食性と装飾の面から,バルブ,コック,光学機器部品,装飾品,楽器などがある.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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旺文社世界史事典 三訂版

洋銀
ようぎん
明末期,スペインフィリピン進出して以来,中国に流入した外国銀貨
いっぱんにはメキシコ銀の名で呼ばれる。16世紀以後,ヨーロッパ勢力の進出に伴って流入した銀貨・銀塊のことで,全国に流通した。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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