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活版印刷【かっぱんいんさつ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

活版印刷
かっぱんいんさつ
typography
凸版印刷の一種活字を使用し,さらに線画,網版などを同一版上につけて行う場合も包括されている。活版の意味は,途中訂正のある場合はその文字部分だけを自由に抜替えて直す (差替えという) ことができる活字 (活動できる字) を使用するところからきたもので,書籍,新聞,雑誌などがこの方式で印刷されている。溶融された合金を母型に流し込んでつくる鋳造活字を用いるためホットタイプと称し,写真の種版から文字を焼付けていく方法 (コールドタイプ) と対称している。現在はコールドタイプがほぼ主流となってきており,活版印刷は特別な場合を除いてあまり用いられなくなっている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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朝日新聞掲載「キーワード」

活版印刷
日本には16世紀に伝わっていたが、1869(明治2)年に本木昌造が長崎市に活版伝習所を開いたことを機に盛んになった。オフセット印刷技術の発達などにより、活字を使った印刷は1980年代ほぼ姿を消した。
(2012-03-21 朝日新聞 朝刊 群馬全県 1地方)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

活版印刷
凸版印刷の一種で、活字を組んだ版(活版)を使って印刷する。15世紀中ごろにドイツ人のグーテンベルク発明したとされ長く文字印刷の主流だったが、写真植字の発達とともに印刷速度が速いオフセット印刷に移行した。
(2016-12-22 朝日新聞 夕刊 2社会)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

かっぱん‐いんさつ〔クワツパン‐〕【活版印刷】
活版で印刷すること。また、その印刷物。鉛版・線画凸版・樹脂版などの印刷も含めていう。1445年ごろ、ドイツのグーテンベルクが発明。活版刷り。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

かっぱんいんさつ【活版印刷 typographic printing】
凸版式印刷の一種で,活字で組んだ版(活版)を用いるものをいう。それ以前の印刷版が木版のように1枚の板につくられたものであって,文字の抜き差しがむずかしかったのに対して,文字の組替えが自在にできるところから〈生きた版〉という意味で活版と名づけられた。J.グーテンベルクの発明以来,文字印刷の主流として,また印刷の主流として利用されてきたが,鉛合金の活字を使用するため工場衛生上に問題があること,版が重く印刷機の構造もがんじょうでなければならず,取扱いも不便,スピードも出ない(とくに組版においては,和文の活字の場合コンピューターと結びつけて自動化しても毎分120本くらいを組むのが限度である)こと,そしてこの分野における若年労働者の不足もあって,写真植字法の進歩とともにその地位を譲りつつある。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

活版印刷
かっぱんいんさつ
typographic printing
letterpress printing

活字を使い、文字を主体とする凸版印刷で、グーテンベルクの発明以来、書籍、雑誌、新聞などの印刷の主流をなしてきた。印刷物の格調の高さ、読みやすさ、美しさなどの点で、平版による文字印刷をしのぐが、製版の作業能率、生産費その他の点から、1980年ごろより写真・電子技術を用いるオフセット印刷にとってかわられた。

 活版の組版では、まず必要な活字を集める(文選(ぶんせん))、集めた活字を原稿に従って配列し、行間・字間を整えて配置する(植字)、大部数の印刷には複製版をつくる、の工程がある。活字は総数4万種以上あったといわれるが、普通の印刷では6000~7000種程度であった。これを活字ケースに収め、ケース台に置く。活字の配列は、音別分類もあるが、普通は部首別である。使用頻度のもっとも多い活字のケースを大出張(おおしゅっちょう)とよび、もっとも採字しやすい場所に置く。次に多いものを小(こ)出張とよび、その近くに置く。そのほか、外字(がいじ)(使用頻度の少ない文字)、平仮名、片仮名、数字のケースもある。文選は、活字ケースから選んだ活字を浅い文選箱に入れる作業である。植字作業は、文選した活字に句読点、ルビ(振り仮名用活字)、記号、罫線(けいせん)を加え、指定された体裁に組み込む。字間にスペースspace、行間にインテルinterline leadsを入れて読みやすくする。また、版の空白部を埋めるため、クワタquadrat、ジョスjustifier、フォルマートFormatstegを使う。クワタは空白の行や行末に使い、ジョスはさらに大きい、フォルマートはいっそう大きい空白部を埋めるのに用いる。これらは印刷時にインキがつかないよう背を低くしてある。これらをステッキcomposing stick(小さな植字箱)に入れて整理し、ゲラに移し1ページにまとめる。ゲラは組版を入れる薄い箱で、校正刷りや少部数の印刷はゲラに組んだまま行う。英語のgalleyの訛(なま)ったことばで、校正刷りをゲラ刷り、あるいはゲラとよぶことがある。校正刷りを原稿と照合して正しく訂正し、正しい活字と差し替えたのち本印刷にかかる。大部数の印刷では複製版をつくる。少部数の印刷では、活字組版を印刷機に取り付けて直接印刷する。新聞印刷では、活字→紙型→丸鉛版→輪転機印刷の方式が主流であったが、1980年ごろからコンピュータ植字、オフセット印刷に移行した。

[平石文雄・山本隆太郎]

『川田久長著『活版印刷史』(1981・印刷学会出版部)』『青山敦夫著『活版印刷紀行 キリシタン印刷街道』(1999・印刷学会出版部)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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図書館情報学用語辞典 第5版

活版印刷
活字を組んだ版を使って印刷する凸版印刷の一種.広義には,活字版を複製して作った鉛版や電鋳版などを使って印刷することを含む.この技法は,西洋では15世紀の中頃にドイツ人グーテンベルクが開発し,出版物の主要な印刷方式となった.日本では本木昌三(1824-1875)が明治初期に上海美華書館のガンブル(William Gamble 1830-1886)から活字鋳造などの方法について指導を受け,近代印刷の基礎を築いた.

出典:図書館情報学用語辞典 第4版
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精選版 日本国語大辞典

かっぱん‐いんさつ クヮッパン‥【活版印刷】
〘名〙 活版で印刷すること。また、印刷したもの。
※商業史歌(1901)〈田口卯吉〉商業史歌年表「一四三八 活版印刷の濫觴」

出典:精選版 日本国語大辞典
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