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派閥【はばつ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

派閥
はばつ
political faction
政党内部の行動単位であるが,広くは集団内に発生する相互作用の単位。自民党の派閥は特別な意味をもち,結党以来一貫して政権を担当しているが,その強さの秘訣は派閥連合体としての柔軟な組織体質に求められるかもしれない。もともとはポストとカネ義理人情相互扶助と連帯感を契機にして結成されているのであるが,政策研究・人材育成機能が発揮され,結果として環境からの挑戦に対応できる柔軟な組織構造を党に持込んでいる。派閥政治の弊害としては,特に人事の不明朗,すなわち政府・党・議会内のポストが適材適所主義ではなく派閥順送りで決定されてしまうことと「見えざる政治」を指摘しておきたい。政権交代実質重要法案の運命までもが密室で決まってしまい,開かれた政治は期待できない。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

は‐ばつ【派閥】
出身・縁故・利害・政治的意見などで結びついた人々が形成する排他的な小集団。特に、自民党などで特定の政治家のもとに結集している議員の集団。「派閥の領袖(りょうしゅう)」「派閥争い」
[補説]自民党の主な派閥(2017年3月現在)
宏池(こうち)会岸田派
清和政策研究会細田派
平成研究会(額賀派)
近未来政治研究会(石原派)
志公(しこう)会麻生派
志帥(しすい)会二階派
水月会(石破派)
( )内は通称

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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世界大百科事典 第2版

はばつ【派閥】
一般に,出身や政党政派や特殊な利益などを中心にして結びついた仲間を意味する。この意味での派閥は,およそ人の集団において,宗教学問芸術領域にいたるまで形成されるが,とくに政治的集団でその特異な属性は顕著となる。それは,〈公的公式集団の中に形成された私的非公式集団で,閉鎖的な同調性をもち〉(石田雄),〈権力を私的に把握し,あるいは把握せんとして,他者あるいは他集団と対立抗争し,集団成員に対しては私的な庇護恩恵を与える〉(安田三郎)ものである。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

はばつ【派閥】
集団の内部において、出身や縁故、特殊な利権などによって結びついた排他的な集まり。 -争い

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

派閥
はばつ
ある集団のなかで、出身、資格、利害、主張、好悪などを共通にする者が、集団全体の動向に影響を与えるために形成した小集団。とくに政党内の私的な人的結合を、党の合理的な意思決定、実際行動、人材配置を阻害するものとして、派閥とよぶのが一般的である。政党の派閥は、一つの党の枠内における資金や役職などの利得の配分をおもな機能としており、その点で分派とは違う。分派は一定の主張のもとに全体の路線を改変することをねらい、場合によっては分裂をも辞さない小集団をさしている。
 日本の政党や企業における派閥については、前近代的な病理現象としてとらえる見解が有力であるが、管理社会に普遍的な小集団として位置づけ直し、集団全体の活力向上に資する機能を期待する見方もある。政党の派閥としては、自由民主党のそれがよく知られている。自民党の派閥は当初八つのグループ(いわゆる8個師団)から出発し、その後整理されて五大派閥となったが、実力者と政局の変化に応じて増減している。小選挙区制の導入という選挙制度の変更によって派閥はなくなるという見方もあったが、ポスト配分機関としての機能は維持され、凝集力の低下と流動化を強めながらも存続し続けた。[藤井 正・五十嵐仁]
『石田雄著『現代組織論』(1961・岩波書店) ▽居安正著『政党派閥の社会学』(1983・世界思想社) ▽西川知一・河田潤一編著『政党派閥――比較政治学的研究』(1996・ミネルヴァ書房) ▽中根千枝著『タテ社会の人間関係』(講談社現代新書)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

は‐ばつ【派閥】
〘名〙
① ある家から分かれ出た家柄。
② 家系、縁故、出身校、利害関係などによって結ばれ、他と対抗する傾向をもつ人々のつながり。
※陣笠(1953)〈辻寛一〉陣笠日記「なに派だ、かに派だと、派閥争いのお先棒をかついで」

出典:精選版 日本国語大辞典
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