●流域【りゅういき】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
流域
りゅういき
drainage basin
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デジタル大辞泉
りゅう‐いき〔リウヰキ〕【流域】
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世界大百科事典 第2版
りゅういき【流域 drainage area】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
流域
りゅういき
drainage basin
河川に流れ込む雨水(氷雪水も含む)が降り集まる地域をいい、集水域または排水域ともいう。流域は自然地理学の研究主題をなすが、人文地理学においても地域区分の単位をなすほか重要な基礎をなす。川の流下途上の地点をとった場合の流域は、上流からその測定地点までの間で雨水が流れ込む地域とされる。隣り合う川の流域の境界は、地形図上に分水界または流域界を記入することによって示される。こうしたことは温帯湿潤地帯における流域のことであるが、乾燥地域で川の流れが海まで届かないで、内陸の湖沼になっている場合の流域は「内陸流域」、外の海洋に注いでいる場合の流域は「外海流域」とよばれる。一般に流域は盆地地形をなしながら、下流に向かってしだいに高度を下げており、広い地域にわたる流域の場合には、いくつもの地名を冠してそれぞれ別称されている。自然地理学上の流域の研究は、1945年のホートンRobert Elmer Horton(1875―1945)の研究以後、トポロジー的取扱いが進み、水文学(すいもんがく)の発達に伴って流域の自然的特性が解明されつつある。
たとえば、流域の広さを測るには諸法がある。流域は盆地状の曲面をなしているが、それを平面に投影して、求積器(プラニメーター)を使って地形図上を測定したり、また地形図上に方眼をかけてつくられる桝目(ますめ)の数を数えたり(方眼法)、また地形図上で流域に相当する部分の図形を切り抜いてその重さを量り、基準に使う図形の面積を切り取ったものとの重量を比較して求める(重量法)などである。これらによって得られた流域面積は河川の規模を示すことになるが、比流量(流域面積に対する流量)、流出高(流域面積に対する流出量)、流出率(平均降水高に対する流出高)等を算出し、河川研究の基本的資料とする。
[浅香幸雄・髙山茂美]
『飯田貞夫著『やさしい陸水学――地下水・河川・湖沼の環境』(1997・文化書房博文社)』▽『依光良三編著『流域の環境保護――森・川・海と人びと』(2001・日本経済評論社)』
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精選版 日本国語大辞典
りゅう‐いき リウヰキ【流域】
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