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浅井了意【あさいりょうい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

浅井了意
あさいりょうい
[生]?
[没]元禄4(1691).1.1. 京都
江戸時代前期の仮名草子作者。号,瓢水子,松雲,本性寺昭儀坊了意。初め浪人であったが,のち出家し,京都二条本性寺の住職となる。仮名草子期における質量ともに最大の作家だが,その生涯は不明な点が多い。仮名草子『堪忍記』 (1655) ,『可笑記評判』 (60) ,『東海道名所記』『浮世物語』『御伽婢子 (おとぎぼうこ) 』『狗張子 (いぬはりこ) 』 (92) など,古典注釈書『伊勢物語抒海』 (55) ,『源氏雲隠抄』 (77) など,地誌『江戸名所記』『京雀』 (65) ,仏教注釈書『三部経鼓吹』 (68~77) ,『勧信義談鈔』など,その述範囲は多岐にわたる。

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デジタル大辞泉

あさい‐りょうい〔あさゐレウイ〕【浅井了意】
[1612ころ~1691]江戸前期の仮名草子作者。武士から浄土真宗となった。号は瓢水子、松雲。著作に「御伽婢子(おとぎぼうこ)」「狗張子(いぬはりこ)」「東海道名所記」など。

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus

浅井了意 あさい-りょうい
1612?-1691 江戸時代前期の仮名草子作者,僧。
慶長17年?生まれ。真宗大谷派。明暦元年教訓物「堪忍記」で評判をとり,以後「東海道名所記」,滑稽(こっけい)物「浮世物語」,怪奇物「御伽婢子(おとぎぼうこ)」などを発表。京都正願寺(しょうがんじ)住職となった晩年は,通俗的な仏教書をかいた。元禄(げんろく)4年1月1日死去。80歳? 摂津三島江(みしまえ)(大阪府)出身。号は松雲,瓢水子,昭儀坊。
【格言など】いとおしき子には,旅をさせよという事あり。万事思い知るものは,旅にまさる事なし(「東海道名所記」)

出典:講談社
(C)Kodansha 2015.
書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

世界大百科事典 第2版

あさいりょうい【浅井了意】
?‐1691(元禄4)
江戸前期の仮名草子作者,仏典注釈者。別名は松雲,瓢水子,羊岐斎,昭儀坊など。浄土真宗の僧。摂津国島上郡三嶋江(,高槻市)の浄土真宗大谷派の末寺,本照寺の住職の一子として生まれた。父の名は不詳。父の弟,東本願寺の家臣西川甚七郎宗治が,教如上人の政治的中立主義の方針に反して,徳川方の藤堂和泉守配下に走ったため,兄の本照寺は宗門追放,寺地召上げの処分を受け,還俗し浪々の生活を送るようになった。了意の幼少年期についてはつまびらかではないが,壮年期を迎えるまで辛酸をなめる浪人生活を送らなければならなかったことは想像に難くない。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

あさいりょうい【浅井了意】
?~1691 江戸前期の僧・仮名草子作者。了意は法号。別号、瓢水子・松雲。仏書注釈のかたわら、中国の怪異小説を翻案。著「御伽婢子おとぎぼうこ」「浮世物語」「東海道名所記」「堪忍記」など。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

浅井了意
あさいりょうい
(?―1691)
江戸前期の仮名草子作者。浅井松雲了意、本性寺昭儀坊了意などとも称する。慶長(けいちょう)末年(1610ころ)、摂津国三島江(大阪府高槻(たかつき)市)にあった浄土真宗の末寺本照寺の住職の子として生まれる。父の追放に伴い、浪々のうちに青壮年期を過ごしつつ、仏学、儒学、和学などの修業を積んだと推定される。1659年(万治2)ごろから仮名草子を執筆刊行し始め、『堪忍記』(1659)、『東海道名所記』(1659)、『可笑記評判』(1660)、『江戸名所記』(1662)などを続々と刊行し、仮名草子の第一人者の位置を確保する。さらに、明暦の江戸大火のルポルタージュである『むさしあぶみ』(1661)、現実批判を笑いのなかで行おうとする『浮世物語』(1665ころ)、中国の怪異小説『剪燈新話(せんとうしんわ)』を翻案し日本の奇談を集めた『御伽婢子(おとぎぼうこ)』(1666)などの秀作を発表し、後世へ多くの影響を与えている。しかし、仮名草子に力を注いだ時期は1660年代で終わり、1670年代以後は、『三部経鼓吹(くすい)』(1668~1674)をはじめとする大量の仏書や多方面にわたる啓蒙(けいもう)・解説書などを精力的に書き、同時に仏教の唱導者としても活躍を続け、元禄(げんろく)4年1月1日、80歳前後で没した。[谷脇理史]
『北条秀雄著『改訂増補 浅井了意』(1972・笠間書院) ▽北条秀雄著『新修浅井了意』(1974・笠間書院)』

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精選版 日本国語大辞典

あさい‐りょうい【浅井了意】
江戸前期の仮名草子作者。浄土真宗の僧侶、唱導家としても活躍。松雲・瓢水子などの別号がある。多数の仏教書の他に、仮名草子三十余部を著したが、中国の怪異小説「剪燈新話(せんとうしんわ)」などを翻案した「御伽婢子(おとぎぼうこ)」、浮世房の一代記の形をとって現実社会を批判風刺する「浮世物語」などが代表作。生年未詳、元祿四年(一六九一)没。

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社日本史事典 三訂版

浅井了意
あさいりょうい
?〜1691
江戸前期の仮名草子作者
松雲・瓢水子 (ひようすいし) ・昭儀坊 (しようぎぼう) と号した。経歴不詳。寛永・元禄期にかけ,質量ともにすぐれ,怪異ものをはじめ仮名草子に新生面を開いた。代表作に『御伽婢子 (おとぎぼうこ) 』『東海道名所記』『浮世物語』など。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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