●浙江財閥【セッコウザイバツ】
デジタル大辞泉
せっこう‐ざいばつ〔セツカウ‐〕【×浙江財閥】
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世界大百科事典 第2版
せっこうざいばつ【浙江財閥 Zhè jiāng cái fá】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
浙江財閥
せっこうざいばつ
19世紀末から1920年代にかけて、中国最大の貿易都市の上海(シャンハイ)において中国経済を支配していた浙江省(江蘇(こうそ)省を含めることもある)出身の金融業者・実業家の集団をさす。上海は南京(ナンキン)条約(1842)で開港して以来、中国最大の貿易都市に発展、諸外国の貿易商や銀行が進出して、やがて綿工業などの製造業も増加した。そのため、中国の古くからの金融業である銭荘(せんそう)も外国銀行か民族資本の銀行の系列下に入り、浙江財閥の系列下には中国銀行など「南四行」、金城銀行など「北四行」や各種の儲備(ちょび)銀行(企業への投資を目的とする新しい銀行)などがあった。華僑(かきょう)資本が相当量入っており、とくに東南アジア華僑の杜月笙(とげつしょう)などが有名である。蒋介石(しょうかいせき)が浙江財閥を基盤として1927年以降権力を掌握すると、四大(しだい)家族に吸収され、独自の集団ではなくなった。
[加藤祐三]
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精選版 日本国語大辞典
せっこう‐ざいばつ セッカウ‥【浙江財閥】
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旺文社世界史事典 三訂版
浙江財閥
せっこうざいばつ
同郷・同族的結束による巨大金融資本で,外国の帝国主義勢力と結んで中国経済を支配し,国民政府の経済的支柱となった。宋子文 (そうしぶん) ・孔祥煕 (こうしようき) ・陳立夫 (ちんりつぷ) ・蔣介石のいわゆる四大家族がその中心。
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