●浮浪人【ふろうにん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
浮浪人
ふろうにん
律令制下の農民が口分田 (くぶんでん) を捨て,本貫 (ほんがん) の地を離れ,他国他郷を流浪する者や無籍者をいう。発生の原因は重税で特に庸・調などをはじめとする労役の過重にあった。政府は国司に命じてその発生防止をはかり,浮浪先で庸・調の収取を行い,戸籍に編入する政策をとったが効果はなく,むしろ次第に増加し,彼らの多くは権門勢家の荘園に流入し,やがて荘園の生成に重要なかかわりをもった。
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世界大百科事典 第2版
ふろうにん【浮浪人】
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精選版 日本国語大辞典
ふろう‐にん フラウ‥【浮浪人】
〘名〙 =ふろうしゃ(浮浪者)
※続日本紀‐天平宝字二年(758)一〇月甲子「発二陸奥国浮浪人一、造二桃生城一」 〔隋書‐食貨志〕
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デジタル大辞泉
ふろう‐にん〔フラウ‐〕【浮浪人】
「浮浪者」に同じ。
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