●海坊主【うみぼうず】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
海坊主
うみぼうず
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デジタル大辞泉
うみ‐ぼうず〔‐バウズ〕【海坊主】
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus
海坊主 うみぼうず
伝承上二つに大別される。一つは人間の顔をして頭に毛がなく,体はスッポンというもの。おおきいものは1.5-1.8mある。もう一つは波間から人間の頭を五つか六つあわせたくらいのくろい入道頭を浮かばせ,くちばしがながく,口の幅は60cmもあるというもの。トドやイルカ,入道雲などに由来するとみられる。
出典:講談社
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デジタル大辞泉プラス
海坊主
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世界大百科事典 第2版
うみぼうず【海坊主】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
海坊主
うみぼうず
海上に現れたという妖怪(ようかい)。『斉諧俗談(せいかいぞくだん)』によると、西海の大洋に現れ、体はスッポンで、人の顔をしている。頭には毛がなく、大きなものは5、6尺(約1.5~1.8メートル)ある。漁師がこれに会うと漁がない。たまたまつかまえて殺そうとすると、涙を流して救いを求めるようにみえるというから、カメの姿を誤認したもののようである。『奇異雑談集』の話では、舟から3、4間(約5~7メートル)先に黒い入道頭が浮かび出て、波の間に見え隠れする。大きさは人の頭を五つ六つあわせたくらいで、目は光り嘴(くちばし)が長くて鳥のようで、口の大きさは2尺(約60センチメートル)ほどもあるという。海坊主をタコの姿に見立てたり、魚の化けたものだという説もあって、ボラが変じてトドとなり、トドがまた変じて海坊主になるなどともいう。『天地或問珍(てんちわくもんちん)』には海小僧という妖怪をあげ、形は小児で海上を歩くことがあり、足が速い。竜宮(りゅうぐう)の人だといい、これが海上に出ると、かならず近いうちに大風が吹くという。想像力によってさまざまな姿が考えられているが、本来は海神であって、その信仰が衰えるとともに、恐ろしさばかりが強調されて妖怪化したものである。
[井之口章次]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典
うみ‐ぼうず ‥バウズ【海坊主】
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